■J1昇格プレーオフ決勝 ファジアーノ岡山 ー ベガルタ仙台(7日、岡山・シティライトスタジアム)
ファジアーノ岡山(J2・5位)とベガルタ仙台(J2・6位)によるJ1昇格プレーオフ決勝が行われ、岡山が2−0で仙台を下し、本拠地でクラブ史上初となるJ1昇格を決めた。岡山はクラブ創立18年目で初のJ1昇格となった。岡山は前半20分、末吉塁(28)の技ありシュートで1点を先制する。後半、仙台の猛攻を凌ぎ、16分に本山遥(25)のシュートで追加点を奪い2−0で完勝した。
J2で優勝した清水エスパルスと2位の横浜FCは既に自動昇格を決めている。残る1枠を3位から6位の4チームがトーナメントで争った。準決勝、3位のV・ファーレン長崎と6位のベガルタ仙台の試合は、仙台が4−1で快勝し決勝進出。4位のモンテディオ山形と5位のファジアーノ岡山の試合は、岡山が3−0とリーグ戦を9連勝で終えたモンテディオの勢いを封じ決勝進出を決めた。
J1昇格をかけた戦いは、序盤から球際への厳しいチェックなど、激しい主導権争いが続く。互いにセットプレーから相手ゴールに迫るが、得点には結びつかない。迎えた前半20分、岡山が敵陣左サイドで細かくボールをつなぎ、チャンスメイク。相手DFにクリアされたボールを末吉塁(28)が狙いすました一撃。ボールはカーブしながらゴール右隅に吸い込まれ、岡山が1点を先制する。
今季リーグ戦で仙台に2連勝している岡山は、これで勢いに乗る。素早いカウンターから一美和成(27)の強烈なミドルシュートにサイド攻撃で相手ゴールを脅かす。仙台のロングボールやコーナーキックからの攻撃に対しても、DF陣の素早い寄せや体を張った守備でゴールを許さず、1−0とリードして前半を終えた。
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後半に入ると序盤から仙台の猛攻を受ける岡山。GKのS.ブローダーセン(27)が左手一本でセーブしゴールを死守する。岡山の木山隆之監督(52)は15分にルカオ(29)を投入。この采配が的中する。わずか1分後、ルカオが左サイドでDF3人を振り切って持ち込みクロス。ゴール前にが走り込んだ本山遥(25)が右足を振り抜き、ゴールネットを揺らし2−0とリードを広げる。
27分には、またもルカオがポスト直撃のミドルシュート。38分には右サイドからルカオがゴールに迫り強烈なシュート。これもポストに当たりゴールならず。191cmの大型FWの活躍にホームに詰めかけた超満員のサポーターが沸く。終了間際に仙台の攻撃を受けるが、岡山DF陣が集中力を切らすことなくはね返し、2−0のままタイムアップを迎えた。