患者同士の殺人を隠ぺい疑い、主治医ら2人逮捕 青森・八戸の病院
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2025年02月14日 14:27 毎日新聞
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青森県警本部=青森市新町2で2019年2月22日、岩崎歩撮影 青森県八戸市の「みちのく記念病院」で2023年3月、入院中の男性患者が同じ病室の男性に殺害された事件で、警察に通報せずに虚偽の死亡診断書を作成して事件を隠そうとしたとして県警は14日、いずれも医師で、病院を運営する医療法人理事長、石山隆容疑者(61)と、被害者の主治医だった石山哲容疑者(60)の2人を犯人隠避の疑いで逮捕した。
県警などによると23年3月12日深夜、入院していた高橋生悦さん(当時73歳)がベッドの上で血を流して倒れているのを巡回中の看護師が見つけ、高橋さんは翌13日に死亡した。司法解剖の結果、死因は頭部や顔面の損傷などと判明。その後、同室の男性患者が顔面を歯ブラシで刺すなどして殺した疑いで逮捕、起訴され、刑事事件として立件された。
2人の逮捕容疑はこの事件当時、高橋さんが殺害されたことを知りながら、死亡診断書に「肺炎」と虚偽の死因を記載したとしている。
ウェブサイトによると、みちのく記念病院は内科、精神科など八つの診療科目があり、病床数は413床。運営する医療法人「杏林会」(東京都目黒区)は東北地方や東京、東海地方などで病院や介護老人保健施設などを展開している。【江沢雄志、松本信太郎】
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