【柔道】阿部詩V「慟哭」パリ五輪以来7カ月ぶり復帰戦、オール一本「また世界一に」GSバクー

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2025年02月14日 23:24  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

女子52キロ級、初戦に臨む阿部詩(AP)

<柔道:グランドスラム(GS)バクー大会>◇14日◇アゼルバイジャン・バクー◇男女5階級



女子52キロ級で阿部詩(24=パーク24)が約7カ月ぶりの復帰戦に挑み、優勝した。まさかの2回戦に終わった昨夏のパリ五輪(オリンピック)以来の公式戦。決勝でドイツの選手を横四方固めで破った。


初戦でセルビア選手と対戦すると、ゴールデンスコア方式の延長戦9秒、組み際の大外刈りで仕留めた。順調に勝ち上がり、準決勝ではハンガリー選手に開始わずか9秒、小外掛けで一本勝ちしていた。オール一本勝ちで、あらためて抜きん出た実力を示した。


昨夏は失意の底にいた。21年の東京五輪に続く2連覇が懸かった昨年7月のパリ大会で2回戦敗退。畳を降りて号泣し「パリの慟哭(どうこく)」として、大会のハイライトの1つとなった。


今大会前には「昨年の8月、9月は、なかなか前を向くことができなった。以前のように世界一になりたいと思わなかった」と告白していた。本格的な練習を再開した11月、柔道の基礎や打ち込みをしながら、意を決した。「畳の上が私の居場所と思った。私にはこれ(柔道)しかない」。それから復帰戦へ調整してきた。


「また世界一になりたい」。再び強く願っている。6月の世界選手権(13〜20日、ブダペスト)へ「(今大会は)優勝しないといけない大会。1つ1つ勝ち切ることが目標」と語っていて、有言実行した。


パリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実や男子60キロ級で銅メダルの永山竜樹(ともにSBC湘南美容クリニック)も頂点に立った。

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