送検のため、長野県警長野中央署を出る矢口雄資容疑者=1月27日、長野市 長野市のJR長野駅前で男女3人が刃物で刺され、1人が死亡した事件で、長野県警長野中央署捜査本部は15日、男性会社員(37)に対する殺人未遂容疑で、無職矢口雄資容疑者(46)を再逮捕した。矢口容疑者は取り調べに応じるものの、事件に関する質問には「黙秘します」と答えているという。
再逮捕容疑は、1月22日午後8時すぎ、長野駅前で男性会社員の右背中を包丁で刺して2カ月の重傷を負わせた疑い。
事件では、駅前でバスを待っていた3人=いずれも長野市=が相次いで刺され、男性会社員の他に会社員丸山浩由さん(49)が死亡、女性会社員(46)が軽傷を負った。男性会社員はその後、退院したという。
捜査本部によると、矢口容疑者と3人に面識はなく、周辺の防犯カメラなどの映像をつなぎ合わせる「リレー捜査」などで、現場の東約3キロの集合住宅に住む同容疑者を特定。同月26日、女性会社員に対する殺人未遂容疑で逮捕した。今後、丸山さん殺害容疑の立件に向け、押収した包丁2本の分析などを進める。
長野地検は15日、女性会社員への殺人未遂容疑について処分保留とした。