名古屋・ホテル強盗殺人　新たに19歳女性ら2人を逮捕

　名古屋市中区栄のホテルで男性が殺害された事件で、愛知県警中署捜査本部は11日、男性と一緒にホテルに入ったとされる同市中川区の無職女性（19）を強盗殺人容疑で逮捕した。また、愛知県春日井市乙輪町3の職業不詳、波多野佑哉容疑者（23）も恐喝容疑で逮捕した。

　殺害されたのは春日井市の男性会社員（32）。すでに名古屋市中川区高畑4の無職、加藤伶音容疑者（20）が強盗殺人容疑で逮捕されており、逮捕者は計3人となった。捜査本部は3人の認否を明らかにしていない。

　加藤容疑者と無職女性の逮捕容疑は7日午前1時〜同15分ごろ、ホテルで被害者の首を絞めるなどして窒息死させ、腕時計などを奪ったとしている。波多野容疑者は金品を脅し取るよう2人に指示した疑いがある。

　捜査本部によると、3容疑者は被害者と面識がなく、因縁をつけて金品を脅し取る「美人局（つつもたせ）」を計画し、事件直前に被害者に接触したとみられる。無職女性は10日夜、知人に連れ添われホテル近くの交番に出頭。捜査本部が事情を聴いていた。

　被害者は6日夜、同僚と名古屋市内で飲酒後に連絡が取れなくなり、家族が会社に相談。翌7日午後、ホテルのベッドの上で死亡しているのをホテルの従業員らが発見した。【丘絢太】