松本幸四郎、鬼平犯科帳にかける熱い思い「人間を描いた人間ドラマ」

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2025年07月06日 13:41  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

築地警察署一日警察署長に就任し、匿名・流動型犯罪グループの壊滅を呼びかけた松本幸四郎(撮影・川田和博)

歌舞伎俳優松本幸四郎(52)が6日、警視庁築地警察署一日警察署長に就任し、都内で匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)の壊滅を呼びかけた。


今年、松竹創業百三十周年を迎えた。松本は7月歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部で、池波正太郎氏原作の「鬼平犯科帳」で主役の長谷川平蔵を演じている。


公演中の演目について、「思い入れのある作品」と話し「私がやらせていただくとは思ってもいなかったこと」とした。だが「持ち帰るのは失礼なことなので、受けさせていただいた」と述べた。


同演目を「悪を取り締まり、撲滅する。これを使命としておりますが、物事の白黒だけでなく、人間を描いた人間ドラマ」とし、「人が人と会ってはじめてドラマが始まる。人との対面が大切な作品だからこそ、上演、舞台化されていると思っています」と語った。


今回、構成・演出も手がける。「歌舞伎にするにあたり、“歌舞伎になるとこうなるんだ”という思いで作品を作った」とし、「音楽的要素が強いのが歌舞伎の特徴。音楽に乗せてドラマを進行させていくのが1つの特徴だと思っています」とアピールした。


三代同時に、同舞台に立つシーンもある。「父、私、せがれで同じ舞台に立つシーンを作りたいと思った。異次元だけど、逆に舞台でなければできないこと」とした。「3人で舞台に立つ時間は幸せですし、ありがたい」と続け、「それを大事に務めていきたい」。


共演する市川團十郎(47)の長女市川ぼたん(13)について、「キラキラしたものをもっと引き出せないか」とし、「それをしないともったいないと思っている」と話した。

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