限定公開( 1 )
映画「千と千尋の神隠し」を思わせる風景写真が、見る者をとりこにしています。編集部は投稿主のYuuさんに、撮影時の状況など詳しい話を聞きました。
Yuuさんが撮ったのは、近江鉄道沿線の田園風景。土地所有者の許可の下、水を張った直後の田んぼに2両の電車が映り込む様子を捉えました。
夕日が逆光となって、車両の姿は影絵のよう。天地がシンメトリックに写った構図も相まって、この世のものとは思えないムードを醸し出しています。
「撮影地の周囲は夕方から日没後にかけて、見られる光景がガラッとと変わります」と、Yuuさん。撮影は4時間に及ぶ長期戦となりましたが、どの時間帯も美しく、変わりゆく空模様を楽しみながら撮れたということです。
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とはいえ、空と電車がきれいに反射するタイミングはごくわずかで、苦労も多かった様子。20分間隔で電車が通るときに、ちょうど無風でないと水面が揺らいでしまうのだそうで、4時間いて電車までクッキリ映ったのは、この写真だけだったといいます。
空と雲のバランスや、電車の周囲のみ赤く染まる空、電車のライトなど、さまざまな要因が絶妙に合わさって撮れた1枚は、「すばらしすぎる」「本当に千と千尋の世界」「車窓の影がカオナシに見える」と大好評。反響について、Yuuさんは「滋賀の風景であることに驚かれているかたが多かった印象です。私自身、滋賀へは仕事やプライベートでよく行くのですが、ここ以外にもすばらしい景色がたくさんあります。滋賀の魅力が少しでも広められたのならうれしい限りです」と、編集部の取材に答えました。
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