あごの骨折をきっかけに介護が必要になった愛猫 いつでもそばで抱きしめた――17年の思い出に涙

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2024年08月24日 21:33  ねとらぼ

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あごの骨折をきっかけに……

 近年、飼い主の「ペットは家族の一員である」という意識が高まり、ペットに対しても健康で長生きできるように、生態や習性に合わせた適切な飼養管理が行われるようになってきました。生活環境や栄養状態の改善、ワクチンや駆虫薬の普及、獣医療の進歩などさまざまな要因で、ペットの平均寿命が延びています。


【画像】17歳で介護・虹の橋の向こうへ……


 「一般社団法人ペットフード協会」による「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」では、犬の平均寿命は14.48歳、猫の平均寿命は15.45歳。10年間で犬は0.58歳、猫は1.05歳寿命が延びています。成犬・成猫は1年で人間の4歳分の年齢を重ねるといわれており、大きく寿命が延びていることが分かります。


 寿命が延び、愛するペットとともに長く暮らしていけることはとても幸せなことですが、長寿化ゆえに新たな課題も発生しています。それは加齢により生じる体の不調です。


 ペットも人間と同じで、歳を重ねるにつれ体力や免疫力が落ち病気にかかりやすくなったり、足腰が弱ってきたりします。それだけでなく、認知症や寝たきりになって、人と同様に介護が必要になるケースも。もちろん加齢だけでなく、病気やケガなどが原因で介護が必要になることもあるでしょう。


 そこで、ねとらぼ生物部ではペットを介護した経験のある読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、介護の現実や厳しさだけでなく、その経験から生まれるペットへの深い愛情や命の尊さを伝えていきます。


●第12回 猫の「モコ」ちゃんとchiinekoさん


―― 介護が始まったときのペットの年齢と、きっかけを教えてください


 17歳のときに病気(歯周病)で顎の骨を骨折したのがきっかけです。介護は私が担当していました。2022年9月20日、17歳で虹の橋を渡りました。


―― どのような介護をしていたのでしょうか


 食欲が無くなったので、水分補給や点滴を動物病院と家で行っていました。虹の橋を渡る1週間前にはトイレも自力で行けなくなり、抱いて連れて行き、夜もリビングで一緒に寝てトイレの介助をしました。


―― 介護する中で一番大変だと感じていたことを教えてください


 自力でトイレに行けなかったのでどこででも排せつをしてしまったことと、それを防ぐためのオムツを嫌がったことです。


―― 介護生活のなかでの学びや気付いたことがあれば教えてください


 猫はとっても不安だったと思うので、いつもそばにいてあげたり、名前を呼んであげたり、抱いてあげたりすることが大事だと感じました。


―― 介護生活の中で心掛けていたことがあれば教えてください


 食事と脱水には気を配っていました。


―― 介護していたペットへの思いを教えてください


 痛いとかキツイとか猫は言葉にできるわけではないので、どうしてあげたら良かったのか……今でも後悔しています。空に旅立った後にスーパーに買い物に行ったら、合計金額が2222円(ニャン×4)になったことで、不思議な気持ちと悲しみが一気に押し寄せて、その後何カ月もペットロスになってしまいました。


―― 介護中の方へのアドバイスがあれば教えてください


 介護中のペットに、いつも声をかけてあげてほしいです。


(了)


 少しでも健康で長生きしてほしいからこそ、介護に全力を尽くし、自身の生活や心身に大きな負担を掛けてしまう飼い主さんも少なくありません。状況によってはペット介護サービスを利用する、同じく介護をしている人たちと情報を共有するなど、1人で抱え込まない環境づくりも大きな助けになるでしょう。


 これからペットを迎えようと考えている人や、現在介護の必要がない飼い主さんは、健康寿命を伸ばす対策をする、介護の知識を取り入れるなど、少しずつ準備を始めておくと良いかもしれません。介護も含めて大切なペットとの一生です。その時間も愛せるようにペットと寄り添い続けていきたいですね。


 ※「ペットの介護エピソード」の応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!



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  • 虹の橋を渡るのを覚悟して飼わなきゃね!
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