巨人、10日から広島と首位攻防3連戦　天王山を前に齊藤明雄氏「一番心配なのは4番の岡本なんですよね…」

◆ 館山氏「ゴロではなくフライアウトなので怖さはある」

　巨人は8日、DeNAに0−8で敗れ連勝は「2」でストップ。1ゲーム差の2位・広島も敗れたため首位の座はキープした。

　4月3日以来の一軍登板だった先発のヨアンデル・メンデスが大誤算。初回は三塁・岡本和真の失策と四球などで一死一、二塁のピンチを招くと、4番のタイラー・オースティンと5番の牧秀悟に連続で適時二塁打を浴び瞬く間に3点を失った。その後も2者連続でストレートの四球を与えるなど大乱調。阿部慎之助監督は堪らず投手交代を決断した。

　一死満塁で登板した2番手・赤星優志が8番の京田陽太に中犠飛を許し、初回だけで一挙4失点。続投した赤星は2回にも1点を失い、序盤で計5失点となった。9回は4番手の泉圭輔が一塁・秋広優人の適時失策にも足をとられ一挙3失点。本拠地で計3失策と守乱も響いた。

　打線は4点を先制された直後の1回裏、一死一、二塁の好機を作るも、4番・岡本、5番・大城卓三が連続三振。2回以降もDeNA投手陣から得点を奪えず完封負けを喫し、初回4失点KOのメンデスは今季2敗目（0勝）を喫した。

8日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に解説者として出演した齊藤明雄氏は、巨人の戦いぶりについて開口一番「一番心配なのは4番の岡本なんですよね…」と発言。「今日なんかも、1球目から打つのは悪くないんですがタイミングが合っていない。ピッチャーが投げるボールに対し距離が取れていないし、三振にポップフライが3つ。岡本らしくない」と指摘した。

　同じく解説者として出演した館山昌平氏は「ちょっとバットが（ボールに対し）下に入っているところと、真っ直ぐを強く打ちに行こうとしすぎていて、気持ちが入りすぎている部分もあるのかな」と分析。一方で「ゴロの凡打ではくフライアウトなどで、角度を持っている選手なので紙一重というか、気持ちよく振られると怖い」と、投手目線での“恐怖心”を代弁した。

　巨人は1ゲーム差の2位・広島と、10日から敵地・マツダスタジアムで3連戦。館山氏は最後に「一本出ると波に乗ってくると思うので、広島としては『このまま眠っていてくれ』と思っているでしょうね」と付け加えた。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』