【バドミントン】「何回も言ってるんですけど」五十嵐有紗が怒りあらわ 協会の申請不備3年連続

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2024年09月14日 04:45  日刊スポーツ

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北海道・岩見沢市役所を表敬訪問したパリ五輪バドミントン女子混合ダブルス銅メダリストの五十嵐(右)は、花束を受け取り笑顔(撮影・中島洋尚)

日本バドミントン協会でまたもミスが発覚した。13日、デンマーク・オープン(10月15〜20日)のエントリー漏れが明らかとなり、女子ダブルスの五十嵐有紗(旧姓東野、28=BIPROGY)桜本絢子(29=ヨネックス)組が出場を取りやめる事態となった。協会による大会出場の手続きミスは3年連続。同日に地元の北海道・岩見沢市役所を表敬訪問した五十嵐は「何回も言っているんですけど…」と不満をあらわにした。


 ◇   ◇   ◇


五十嵐は怒っていた。「こういうことがないようにと、何回も言っているんですけど…」。故郷での晴れの場で、日本協会の申請ミスにより、デンマーク・オープンに出場できなくなったと切り出した。


8月下旬に渡辺勇大との混合ダブルスを解消し、28年ロサンゼルス五輪を目指して女子ダブルスへ転向。11日閉幕の全日本社会人選手権では新ペアで準優勝し、さあ初の国際大会へ…と見通していた。その矢先の不手際。パリで手にした2大会連続の銅メダルを首に下げながらも、表情はさえなかった。


その約4時間後、同協会はエントリー漏れを公表。所属先から6日発表のエントリーリストに2人の名前がないと連絡があり、申請作業の誤りが発覚した。書面を通じ「多大なるご迷惑をおかけしましたこと、日本協会として深くお詫び申し上げます」と謝罪。代替大会へ派遣する方針で協議を進めるとしている。


パリ五輪後、代表の海外遠征は従来の協会派遣と所属チームによる自費派遣に加え、協会と所属チームによる共同派遣が始まった。大会エントリー業務の複雑化もミスの原因だという。


ただ、協会による申請不備は3年連続。広報担当者は「不備の全てが同じケースとは言いがたい面もある」としつつ「ミスはミス。申し訳ない。全体のフローを見直し対策する必要がある」と危機感を募らせた。


協会では22年に公金横領事件が発覚。本年度の強化費は前年度比で約5億円減の約3億円となり、今夏の五輪前には日本代表合宿も大幅に縮小されていた。


その厳しい状況下でも、パリでは2種目で銅メダルを獲得。選手の奮闘で光が見え始めたが、またも協会が水を差す格好となった。五十嵐は「怒りとかいろいろ(な思いが)あった。(今後は)起こらないようにしてほしい」と訴えた。組織の抜本的な改善が求められる。【中島洋尚、藤塚大輔】


<日本協会による申請不備>


▼16年2月 07年から毎年4月に実施していた大阪国際チャレンジが、手続きミスにより開催できなくなった。開催申請の締め切り変更に気付かず、4カ月の手続き遅れとなったため。


▼22年8月 ジャパン・オープンに出場予定だった混合ダブルスの緑川大輝、斎藤夏組のエントリー時、斎藤を、当時同じ所属先の元代表で女子シングルスの姉・栞で誤登録。同ペアは大会に出場できなかった。


▼23年7月 カナダ・オープンで、女子シングルス大堀彩の入国手続きで協会側にミスがあり欠場。協会が代表選手の入国手続きをオンラインで行った後、大堀に健康診断の書類を追加提出するように求められていたが、見落としていた。

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  • お気楽な天下り組織かな、自浄作用も無いようなので幹部は責任を取ってください
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