若くして出産したママがいれば、そうではないママもいる。同じママ友グループのなかに異なる世代が混じっていることもあるでしょう。若いママの発言に刺激をもらったり、落ち着いた年代のママに学ぶこともありそうです。一方で世代間によるギャップを抱いてしまうことも……。
恥ずかし気もなくノロケ話をしてくるママ友が、しんどい
40代前半のママさんが、ママスタコミュニティにあげたトピックです。
『20代のママさんがリアルに言った、「私のダンナは”おまえが一番キレイだよ”って言ってくれるの」。ドン引きする私はおかしい? ランチをしているときの「そろそろ帰らなくちゃ。パパ(ダンナ)に怒られちゃうからー」にも、「ん?」となる。しんどい』そのままスルーしようとすると上目遣いで話しかけてくるので、無視できないといいます。
『20代ならそんな人もいる。年齢差のあるママ友とのつきあいは大変だね』集まったコメントで目立ったのは「若さゆえの発言だから、大目に見てあげたら?」というものでした。投稿者さんとの年齢差を考慮して「その人は、投稿者さんが高校生くらいのときに生まれてるわけでしょ? ドン引きは大人げない」というコメントも。なるほど、ここは大人の余裕を見せるべきだったのかもしれません。上目遣いをする、つまり自分の若さをアピールしているママ友さんですし。
「おまえが一番キレイ」というセリフはインパクトがありますが、人には言わないだけで「不仲じゃない夫婦なら、欲目は働くものだと思う」という声もありました。わが子が世界一かわいいと思ってしまうアレですね。少なくとも”自分にとって”世界一と感じるのは、事実。同様に言われている妻は、きっと他にもいるはずです。
『うちのダンナも「◯◯は一生かわいいままなんだろうな」と言ってくるよ』
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『世代間ギャップかな? おばちゃん世代は謙遜するのが常識だったもの。わが子が褒められても「いやいや、うちなんて……」と。だから自らノロケる相手にドン引きするのもわかる』ゆとり教育のなかでとにかく褒められて育ってきた世代と、その上に当たる投稿者さん世代。世代が持つ個性のギャップがあるとも考えられます。
「おまえが一番キレイ」の言葉から広がる想像
ママ友のダンナさんの言葉を、邪推するコメントも目立ちました。
『「一番」という言葉を使うときは、二番三番がいる』多くの人が引っかかったのが「一番」というワードです。「それは確実に二番がいる」「ダンナさんに『第二夫人は誰なの?』と聞いてみて」といった声もありました。
『聞いた話だけど「◯◯の淹れるコーヒーが、一番おいしい」と言って、浮気がバレたダンナがいるんだって』誰かと比べなければ、「一番」という言葉は出ません。「ダンナの職場にかわいい子が多い場合に使われる言葉。心がブレないように、自己暗示をかけている」と、深読みする人も。
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『年齢差が大きくて、ダンナが娘をかわいがるような言葉かけをしているのかも』「パパに怒られちゃう」というのも「これだけ愛されてますよ」アピールなのでしょうが、上下関係があることを想像させます。いずれにしてもそれで夫婦関係が良好なのでしょうから、まったく問題はありません。問題はそれを他人に言ってどうしたいのか、ということです。
スルーし続けるのは難しい。どの返答が正解か?
どう返したらいいのか、コメント欄には多くのアドバイスが並びました。「どうせ表面上のつきあいだから、スルーしておけば」という声もあったのですが、似たようなママ友がいたという方からは「最初は私も流してたけど逐一報告してきて、うんざり」といった声も。
『「大丈夫、みんな言われているよ」とでも返しておけば? 「私もいまだに言われている。恋は盲目って本当よね」と言えば、相手も自分を客観視できるかも』対抗して「うちも同じ!」アピールをすすめる声もありました。空気は凍りそうですが、気分はスッキリするでしょう。
『「わ〜、よかったね。愛されてるぅ!」とか言っときゃいい』大人の余裕を見せるなら、これです。ただ、調子に乗ったママ友さんからその先も言われ続ける可能性が。つきあわなくてはいけないのが短期間ならおすすめです。
『「あ、そう」と興味なさそうにしていれば、そのうち言わなくなると思う。大げさに反応すると、相手の思うツボ』
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『私も昔は言われたなと、懐かしい気持ちになる』若い頃を思い出す方もいたのですが、これをそのまま返答にしてはどうでしょう。「懐かしい気持ちになったよ。思い出させてくれて、ありがとう!」と。対抗するわけでもなくむしろ感謝を込めるので、相手も納得せざるをえません。しかも話の主役をママ友さんから自分にすり替えられるので、話題を無理なく終わらせられます。誰もに似たような経験があってあなただけが特別ではないということも、暗に伝わるでしょう。
「グチばかり言っている人より、幸せそうでいいじゃん」との意見もあります。たしかにその通りです。「若い」ことをアピールしたいママ友さんは、「幼い」ということ。投稿者さんが真正面から受け止めるには、まだまだ力不足の相手です。「トークの場を暗いムードにさせない賑やかし要員」と考えて、冷静に対応してみてはいかがですか。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・善哉あん