給食は学校生活の思い出のひとつとして多くの人の記憶に残るもの。とくに地域ならではの「ご当地給食メニュー」に懐かしさを感じる人も多いのではないでしょうか。今回ママスタセレクトでは「自分が学生だったころ、ご当地給食メニューは好きでしたか?」というアンケートを実施。「はい」「いいえ」「その他」の選択肢で回答を求めたところ、500人を超えるママたちが思い出を語ってくれました。
ご当地給食メニュー「好きだった」が過半数に
ご当地給食メニューが「好きだった」と答えたママは全体の60.5%と過半数を占めました。一方で「好きではなかった」と答えたママは19.9%。「その他」も19.7%とともに2割程度となりました。
地域ごとのご当地給食メニューとは
好きだったと答えたママたちに、その具体的なメニューをあげてもらいました。各地域でのメニューを紹介します。
愛知県
『チーズの納豆あえ』「チーズとネギが入った納豆がすごく好きだった!」という声が届きました。筆者ははじめて聞いた料理ですが、愛知県では給食メニューの定番のよう。納豆とチーズ、どちらも栄養価の高い食材ですから、育ち盛りの子どもたちにとっては最高の組み合わせといえそうですね。
『「ひきずり」という鶏のすき焼きが好きでした!』
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『味噌おでん!』「味噌カツ丼」「おぼろ味噌麺」といった声も届きました。“八丁味噌”発祥の愛知県だけあって、味噌を使ったメニューがさまざまあるようです。
静岡県
『さくらご飯』「さくらご飯」とは、醤油を入れて炊くご飯のこと。炊き上げたときのご飯の色が薄い桜色にみえることから命名されたともいわれます。「サクラサク」にかけて受験の日のお弁当に入れる家庭も多くあるようです。
『黒はんぺんフライ』
『あじの干物の姿揚げ』
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参考:農林水産省|黒はんぺんフライ 静岡県
岐阜県
『けいちゃん焼き!』
『金魚めし』「金魚めし」とは、にんじんの生産が盛んな各務原市に伝わる、にんじんを使った炊き込みご飯のこと。「にんじんご飯が好きだった」とのコメントも散見しました。ご飯と一緒に炊き込んだにんじんが金魚のように見えることにも由来しているそうです。
参考:東海農政局Webサイト|きんぎょ飯を作ってみた
鹿児島県
『奄美の鶏飯』
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参考:農林水産省|鶏飯 鹿児島県
山形県
『芋煮』
『秋に校庭にブルーシートを敷いて、全学年一緒に食べた芋煮給食は楽しかったし、おいしかった!』山形県といえば「芋煮会」と思いつく人も多いのではないでしょうか。有名な行事は学校でも行われるのですね。全校で食べる給食はさぞ、壮観だったことでしょう。
そのほかにも、愛媛県の「みかんジュース」、沖縄県の「沖縄そば」、秋田県の「きりたんぽ」、山梨県の「ほうとう」など、ご当地食材を使ったメニューも多く寄せられました。
ご当地メニューの記憶がないママも
一方で、東京や大阪といった大都市部出身の人からは、具体的なご当地給食メニューがあがりませんでした。筆者自身、東京出身ですが給食で「ご当地メニュー」がでた記憶がありません。「いいえ」と「その他」を選択した4割には、この層が含まれている可能性がありそうです。
ご当地給食がこれからも受け継がれていくように
アンケートの回答のなかには「懐かしい」「また食べたい」との声も寄せられ、“大人になった今でももう一度食べたい”と願う人が多くいるようです。
地域の特色や文化を知るきっかけにもなる、ご当地給食メニュー。郷土料理を食べることで郷土愛を育み、地元食材を食べることで、地産地消を学べるよい機会でもあるでしょう。これからも、子どもたちが楽しみながら学べる「ご当地給食メニュー」が受け継がれていくことを期待したいものです。
【アンケート概要】
総回答数:534票
調査方法:インターネット
調査月:2024年12月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
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文・編集部 イラスト・善哉あん