■FUJIFILM SUPER CUP 2025 ヴィッセル神戸 0ー2 サンフレッチェ広島(8日、国立競技場)
サッカーシーズン開幕を告げる大会、FUJIFILM SUPER CUP 2025が国立競技場で行われ、J1リーグ2位のサンフレッチェ広島がヴィッセル神戸を下し2016年以来、9年ぶり5度目の大会制覇を成し遂げた。
試合は前半12分、トルガイ・アルスラン(34)がヘディングシュートを決め前半に先制ゴールを奪うと、後半には荒木隼人(28)もヘッドで追加点を挙げ逃げ切った。
シーズンオフ期間に選手の放出や青山敏弘(38)の引退もあり、14人がOUTしたサンフレッチェ広島。しかし、昨季J1で日本人最多タイ19ゴールを記録したストライカー、ジャーメイン良(29)をジュビロ磐田から獲得するなど攻撃力を強化した。
サンフレッチェ広島は立ち上がりの前半8分、トルガイのクロスから新加入のジャーメインがヘッドでゴールを狙うなど果敢に攻め、存在感を発揮。しかし得点には結びつかず。試合が動いたのは前半12分、中野就斗(24)のクロスからトルガイがヘディングで合わせゴールネットを揺らした。そのまま前半は守備陣が守り抜き1点リードで後半へ。
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後半に入りヴィッセル神戸の攻撃陣に攻め込まれるもGK大迫敬介(25)のスーパーセーブもあり死守。すると後半25分、菅大輝(26)のクロスから荒木隼人(28)のヘディングシュートはゴールへ吸い込まれ待望の追加点を奪った。
2点のリードに変わったサンフレッチェ広島はヴィッセル神戸にチャンスを作らせず、無失点で逃げ切った。試合後、広島のミヒャエル・スキッべ監督(59)は「強い神戸を相手にこういった形でタイトルを取れたことは嬉しく思う」と喜び、2点目を挙げた荒木は「今シーズン全部のタイトルを取れるようにやばいシーズンにしましょう」と話し会場を沸かせた。
昨年は川崎フロンターレがヴィッセル神戸を下し、3年ぶり3度目の大会制覇。今回はヴィッセル神戸が2年連続で同じ舞台に立つも今季初のタイトル獲得ならず。Jリーグは2026‐27シーズンからシーズン移行を実施するため、この大会が現行制度での最後の開催となった。