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“風呂キャンセル界隈”という言葉が流行している。最近では、派生形として“外出キャンセル界隈”“ごはんキャンセル界隈”といった言葉も登場したが、本家(?)風呂キャンセルについては“風呂キャン”と略されるなど、世間一般に浸透している印象だ。
そもそも昨年の流行語大賞にもエントリーされた“界隈”という言葉には“○○な人々”といった意味が含まれており、一定数の風呂キャン勢力が存在することを表している。平成の時代には“汚ギャル”などというものがセンセーショナルに扱われていたが、令和の今ではある意味、市民権を得ているようだ。実際に芸能界でも、フワちゃんが過去に「できることなら入りたくない」と宣言し、ゆうちゃみもお風呂に入らないキャラクターがすっかり定着してしまっている。
「お風呂はキャンセルしないで」
看護師資格を持つセラピストのMAKANAさんによると、
「実際にそういった人々とお会いして感じるのは、大変ストレスフルであるということ。単なる“お風呂嫌い”とはまったく別で、心身の疲れにより、お風呂より休養、睡眠を求めている人が多い。身なりにもあまり頓着せず、軽いうつ状態であったり、セルフネグレクトに近い場合も多いのではないでしょうか」
ネット上でも《ほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとに、しんどい お風呂ごときで たかがお風呂に入れないだけで 何が風呂キャンセル界隈だよ そんな軽いものじゃない》など、カジュアルな言葉とは裏腹に“風呂に入る気力がないほど疲弊した状態”を訴える声が多いようだ。
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「うつだけではなく、更年期で“やる気が出ない”“すべてが面倒くさい”と訴える人も少なくないです。でも“湯船につかる”という行為はとても大事。1日10分でいいので湯船につかり、筋肉をゆるめてストレスを和らげ、よい睡眠をとる。これが結果、心のケアにもつながります」
と、教えてくれたのは“温活ドクター”の異名を持つイシハラクリニック・石原新菜医師。寒い時季ではヒートショックなど、お風呂=危険というイメージもあるが、
「まずは脱衣所を暖めて。長湯を避け、10分程度の入浴ならさほど危険はありません。私自身は帰宅してすぐ、夕食前に入浴します。外出着やメイクを取ることで、オンからオフの状態に自分を解放でき、また内臓を温めて消化吸収を増進させる効果も。就寝前であれば、寝る1時間から1時間半前に入浴すると安眠を促してくれます」(石原先生、以下同)
時間を取られがちなシャンプーやブローは?
「代謝が悪くなると頭皮が乾燥し抜け毛が進行するので、2日に1回は洗髪をするよう心がけて。掃除などの家事はキャンセルしてもいいので、お風呂はキャンセルしないでくださいね」
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前出のMAKANAさんも、
「お風呂を沸かす気力さえない、水道代もガス代ももったいない……という人は、足浴だけでもいい。1日4〜5分程度、お湯に足を入れるだけで血行も促進され、気持ちが前向きになっていきますよ」
風呂キャンで心に風邪をひかないよう気をつけたい。