江原啓之「亡くなった人とは、あの世に逝ったら必ず会えますよ」夫の死を受け入れられず、悲しみに暮れる相談者に届けた言葉とは？

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
3月9日（日）の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。

江原啓之

＜リスナーからの相談＞
年明け、夫が誤嚥（ごえん：飲み込んだ食べ物などが、なんらかの理由で誤って喉頭と気管に入ってしまう状態）から、多臓器不全でなくなりました。悲しくてなりません。

3月で仕事を辞め、2人の時間をゆっくり過ごそうとしていたところでした。孫が小学生になるので、「夏休みは孫と一緒に過ごそう」と楽しみにしていました。引っ越す予定もあり、一緒に最後の棲家を決めて、そこで過ごしたかったです。

人は、死ぬ時期を決めていると思うのですが、私にはどうしても今ではなかったように思えてなりません。魂においては今だったのでしょうか、夫は疲れていたのでしょうか。

＜江原からの回答＞
江原：人にはみな、寿命があります。冷たく聞こえてしまったら申し訳ないですが、早かろうが遅かろうが、人には旅立つときがあります。誰もがいずれはこの世を去るのだから、死後のことを真面目に正しく研究してほしいと思います。

亡くなった人とは、必ずあの世に逝ったら会えますよ。だから死は、別に不幸なことではないのです。一番の不幸は、充実せずに死んでしまうこと。死を見つめるからこそ、充実した人生になるんです。「生きること」を見つめるとは、どうやって死んでいくかを考えることなんですよ。多くの人は死を考えて生きていないように思えます。エンディングノートを書いておくなど、みなさんもいつ死んでも悔やまないように、そうしたことは書いておいたほうがいいと思いますよ。

私は今までの人生で、突然亡くなる方などもたくさん見てきました。なので私はどんなときでも驚かないです。人はみな生きて、いつか死ぬもの。突然の別れも「縁起が悪い」なんて思っちゃいけません。
例えば、（番組パートナーの）協子さんと会うのだって、今日が最後になるかもしれない。

奥迫：そうかもしれないですね。

江原：だから「ありがとうございます」とか、ちょっと失言があったら「ごめんなさい」「お許しください」と、「後でいいや」じゃなくて、今日言っておく。

奥迫：これが最後かもしれないと思ったら、やっぱり後悔がないようにって思いますよね。

江原：そうなんですよ。それと、1分1秒も無駄にせず、ちゃんと向き合ってお話しすること。そうすれば悔やまないですから。

終わりが来ないことはない。永遠に続く苦しみもない。すべてに対して終わりが来るのだから、そう思えば屁でもありません。私は、還暦を過ぎましたけども、死んだ後に会いたい人のことをいつも考えていて、そうすると、それはそれで楽しみがいっぱいあるんですよ。「あの方に会おう、この方に会おう」と。あとは亡くなられている往年のアーティストがいたら、向こうでコンサートを聴きに行こうとかね（笑）。

そんなこともたくさんありますから、そういった意味では、いたずらに悲しむよりも、そのために死後のことや魂について、科学的に考えて勉強をしていきましょう。死をいたずらに恐れたり悲しんだりするのではなく、生きることにも死することにも、何事に対しても前向きに生きていくのが大事ではないかな、と思っております。

ご主人にはいずれ会えるのですから、そのときまでに充実して生きていきましょうね。「あなたは長く生きたのに、無駄な人生送ったね」なんて言われないようにしないといけません。

江原啓之、奥迫協子

●江原啓之　今夜の格言
「人は死して死にません。魂は永遠です」

＜番組概要＞
番組名：Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時：TOKYO FM／FM 大阪 毎週日曜 22:00〜22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30〜12:55
出演者：江原啓之、奥迫協子

動画・画像が表示されない場合はこちら