
京都の有名神社のひとつ、車折神社の公式X(旧Twitter)が“炎上”している。《車折神社【公式】Xの「アイコン画像」をリニューアル致しました》と報告したポストが騒動の発端だが、同アカウントのその後の動向も物議を醸しているようだ。
車折神社は、公式Xのプロフィール欄にもあるように、金運や良縁の神を祀っているほか《芸能や芸術や技芸の関係の方の信仰を集める「芸能神社」》としても有名。公式ホームページには、数々のテレビ番組や雑誌などで取り上げられていることの記載もある。
「芸事の神社と言うのに失望しかない」
そんな車折神社の公式Xが3月18日、アカウントのアイコン画像をリニューアル。報告ポストにも同画像を添付し、ある《AI絵師》が作成したものであると紹介した。
「そのアイコン画像には“巫女っぽい衣装の女性と桜”が描かれていて春らしい雰囲気がある一方、Xユーザーからは《指が6本ある》《こんなデタラメな服を着ているモノを巫女として、神社の方に認めて欲しくなかった》との指摘も。その後、アイコン画像の指は修正されましたが、千早(羽織り)を着ていないのに胸紐が施されているといった衣装の違和感は残ったままです」(SNS事情に詳しいライター)
また、そもそも“車折神社がAIイラストをアイコンに採用した”という点について、
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《なんで生成AI使うんだよ…芸事の神社じゃないのか…?》
《生成AI絵師のイラストをアイコンにするって、車折神社のX担当の方はイラストレーターの仕事を、芸能をどうお考えなのだろうか》
《芸能も祀ってる割に他人の努力を吸い取ったAI公認してるのやばない?》
《芸事の神社と言うのに失望しかない》
といった声も続出。このような批判に対しては《AI絵師さんの技術も車折神社さんの芸事に含まれていると考えられるんじゃないか》という意見もあり、実際、生成AI推奨派とみられるXユーザーには喜ばれているようだ。
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「ただ、当初は“芸事の神社がAIアイコンを使用するのはどうなのか”という点で賛否両論が巻き起こっていた印象ですが、その後、車折神社公式XがさまざまなAI画像をリポストし、なかには女性の胸や脚を強調、露出したものも含まれていたことから、《AI関係なくこの公式卑猥なリポスト多すぎなんだけど! ほんとに神社の公式なの?!》《公式アカウントが露出の多い女性のイラストの投稿に反応してるって意味わかんなくね?》という批判も散見されるように」(前出・ライター)
公式アカウントが削除される事態に
さらに、車折神社を訪れたことがあるファーストサマーウイカ、桃月なしこなど有名人の“過去の参拝報告ポスト”もリポストしたことから、
《車折神社、このタイミングで「うちにはこんなにもたくさんの有名人が参拝に!」ってアピールしてるけどその人たちはアンタじゃなくてアンタのところが祀ってる神様に参拝してるんでしょうが》
《過去参拝した有名人のRPまでしちゃってる。ファンとしては飛び火しないか心配になっちゃう》
という批判も出ている。
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「車折神社公式Xは以前から有名人の参拝報告をリポストしていましたが、炎上中にもそれを行ったことで《火消し》に利用しているのでは……と疑われたようです。なお、セクシーな雰囲気のAIアートも騒動以前からリポストしていて、《神社公式のリポストがえぐすぎて目も当てられん。ほんまに気持ち悪いしかない。京都の恥》《公式アカウントがこんなに下品な絵ばっかりリポストしてるのどうなん? もし俺が車折神社のお偉いさんならこの担当者を外して速攻謝罪する》といった苦言も寄せられています」(前出・ライター)
X上には《車折神社の公式アカウント不気味すぎてブロックした》《神社のアカウントとは思えなくてブロック》という書き込みもある。そんな中、3月22日、車折神社は「公式Xアカウントを削除する」ことを発表した。さらに「今後あらゆるSNS運用は行わない方針とする」とのこと。理由としては、
《生成AIにより仕事を奪われるのでは?著作権を侵害されるのでは?という方のお気持ちやご不安、深く理解出来ました。 ただ、この度の生成AI画のアイコンの件につきましては、文化庁の著作権の指針に反しておられませんので、 元に戻す事は、その方のご活動を否定する事になってしまいます。 故にこの度の決断に至った次第でございます》
そう説明するも、コメント欄には今回のアカウント削除に悲しみの声も溢れている。賛否の声が上がったアイコン問題だが、どちらにせよ、良縁の神を祀る神社がこのような状況に見舞われていていいのだろうか……。