「二次創作のNG行動」母親世代を中心に盛り上がった『大沢たかお祭り』が母の日に終焉の皮肉

66

2025年05月13日 11:00  週刊女性PRIME

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

大沢たかお

 2025年のゴールデンウィーク期間中に、SNSの『Threads(スレッズ)』で自然発生的に盛り上がった「大沢たかお祭り」。映画『キングダム』で大沢が演じた王騎将軍の画像を使い、家事や育児のあるあるネタを大喜利的に投稿するというものだ。

「大沢たかお祭り」が1週間足らずでブーム終焉の背景

 今年に入りThreadsを中心にポツポツと王騎将軍の大喜利投稿は増えていたものの、5月7日に暴露系インフルエンサーの滝沢ガレソ氏がXでこの話題を取り上げると、大ブームに。

 一連のブームを分析した記事がYahoo!ニュースのトップで紹介されたほか、大沢本人がInstagramのストーリーズで「祭」と文字を添えて、パソコンを見て微笑んでいる画像を投稿。「本人にも届いた!」とさらに盛り上がる結果になった。

 Yahooニュースのオーサーとして活動するライターの藤原千秋さんの記事によると、今回の“火元”はThreadsアカウントのKIKOさんなる人物。

 年明けから大沢たかおネタの投稿を開始。上の子が中学生になるタイミングでさまざまな行事が重なったことで、年度末から連投するようになったという。しかしある件がキッカケで、このブームは早くも終わりを迎えたという。

一部SNSユーザーが暴走。オフ会を開催するにあたり、大沢たかおさんの事務所ならび東宝に問い合わせをしたそうなんです。公式で認める訳にはもちろんいかないので、NGが出てしまったようで……。主催者を名乗るThreadsのアカウントは5月11日に“お祭りの投稿は全部削除しました”と投稿しています」(IT系ライター)

 この投稿を知ったThreadsユーザーたちは、

《公式に物申した人いんの!?!? バカじゃないの!?!?!?》

《せっかく公式が黙認の姿勢を示してくれたのにさぁ!!(中略)古のオタクから言わせてもらうわ、半年間ROMってろ(インターネット上で書き込みをせずに、ただ他者の発言を閲覧する行為)!!!!! コミケがなぜ存続しているか考えてくれ!!!》

 エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんも、「二次創作の世界ではやってはいけないNG行為」と指摘する。

善意で行なっているものに関しては黙認している状態

コスプレや同人誌、ファンアートやアイドルの自作グッズ作成などは法律的に考えると、NGである可能性が高い。公式としても問い合わせされると、NGを出すしかない。ただ営利目的ではなく、ファンが善意で行なっているものに関しては黙認しているという状況が多いんです。そのため二次創作を行う人たちの間では、個人範囲で楽しむというのが暗黙の了解なんです

 今回の「大沢たかお祭り」に関しても、多くの人の目に触れたことで「暗黙のルールを知らない人が出しゃばってしまった結末」と続ける。

『ドラゴンボール』のベジータのコスプレをして活動するR藤本さんも“俺たちはグレーなんだから、公式と近づきすぎるのは良くない”と公言していて、公式サイドに近づかないようにしているそうです。今回もYahoo!ニュースのトップに取り上げられた後も、東宝は公式でNGを出していなかったことを考えれば、問い合わせさえなければ黙認する方針だった可能性が高いですよね」

 母親世代のThreadsユーザーを中心に盛り上がった大沢たかお祭りが、母の日である5月11日に終焉を迎えたのは、何とも皮肉な話だろう。

このニュースに関するつぶやき

  • 阿呆共は空気が読めない、それはネットの世界でもおんなじや、つまり居場所なんてねぇのよ。存在は世間様が許すっていってんだ、黙って日陰で過ごせよ
    • イイネ!7
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(33件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定