ごう音響き、水面に破片=「雷落ちたよう」―自衛隊機墜落

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2025年05月14日 19:31  時事通信社

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入鹿池に墜落した自衛隊練習機の一部とみられる物体=14日、愛知県犬山市(目撃者提供)
 航空自衛隊の練習機「T4」が14日、愛知県犬山市の入鹿池に墜落した。水面には墜落機のものとみられる白っぽい破片が散乱。近くで居合わせた人々はごう音を耳にしたほか、「垂直に落下して火花が見えた」と語る目撃者もいたという。周辺にはパトカーや救急車、ヘリコプターなどが次々と投入され、騒然とした。

 墜落現場付近の飲食店でアルバイトする男性(24)は「雷が落ちたような、ダイナマイトを爆発させたような音だった。同僚が『飛行機が落ちたんじゃないか』と話していたが、本当だったみたい」と振り返った。墜落の瞬間を目撃したという釣り客からは、機体は垂直に落下して大きなしぶきが上がり、「火花のようなものが見えた」と聞いたという。

 「ヘリのプロペラの音やパトカーのサイレン音で殺伐とした感じで騒然としていた。人生で初めての経験で、びっくりしたしショックです」と声を震わせた。

 同県瀬戸市の会社員松尾誠さん(33)はボート釣りをしていたところ、「ドン、ドン」と2回ごう音を耳にした。墜落現場は池の北西側の岸近くといい、「近くへ行ってみると、燃料の臭いがして、水面に破片がたくさん浮いていた」という。消防車や救急車が駆け付け、ヘリが上空を飛来し、間もなく警察から「離れて」と誘導された。自衛隊機の飛行は日常的に目にしていたといい、「風もないのに、こういうことがあるのか」と話した。

 テーマパーク「明治村」を訪れていた岐阜県の30代女性は、食事中に「ドーン」という音を聞いたという。「何か落ちたのかなと思った。墜落と知って、まさかこんなことが身近に起きるとは」と驚いていた。

 飲食店従業員の奥村美幸さん(67)は「午後3時すぎに店内でお茶を飲んでいたら遠くでドーンと、大きな音がした。約10分後にパトカーが次々と来た」と語った。 

自衛隊機が墜落した入鹿池で現場の捜索に向かう消防隊員ら=14日午後、愛知県犬山市
自衛隊機が墜落した入鹿池で現場の捜索に向かう消防隊員ら=14日午後、愛知県犬山市

このニュースに関するつぶやき

  • 此は事故なんだろうけど、昭和の大本営は毎日故意に対艦自爆させてたんだよね。貴重な機体と命を!指揮した御本人は戦後ものうのうと生きて家庭持って。先ず自ら率先だろ。
    • イイネ!1
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