「愛人へのときめき」は重荷に変わり、「妻の優しさ」が身にしみた…5年の不倫に終止符を打ち、“家庭を選んだ”夫の胸中とは【専門家が解説】

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2025年05月14日 20:10  まいどなニュース

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愛人との関係に終止符を打って… ※画像はイメージです(siro46/stock.adobe.com)

40代の個人事業主・Aさんは、先日5年間続いた愛人との関係に終止符を打ち、再び妻との生活に向き合う決断をしました。Aさんが愛人との関係を始めた頃は、家庭では妻が幼い子どもたちの育児に追われ、Aさんは自分が顧みられていないと感じていました。

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家に帰っても安らぎがなく、外に心の拠り所を求めた結果が愛人との関係だったのです。愛人と過ごす時間は非日常的なときめきに満ちており、家庭での孤独感を埋めてくれるかのように思えました。

しかし、その関係も5年という月日を経て変化が訪れます。当初感じていた愛人へのときめきは薄れ、代わりに将来への不安からか愛人からの金銭や結婚など要求が増えていきます。それがAさんにとっては重荷となっていくのでした。

一方で家庭では子育てが一段落した妻が、夫であるAさんにも再び目を向けるようになりました。妻は以前から不倫をしていそうな動きが気になっていたものの、夫のおかげで子育てができたことは素直に感謝しており、もう一度Aさんと良好な関係を築きたいと考えていたようです。そのためAさんの給料日には感謝を伝えたり労いの言葉をかけたりと優しく接するようになったのです。

妻の変化を感じたAさんは「自分の居場所はここかもしれない」と考え、愛人との別れを決意し家庭へ戻ることを選びました。

Aさんのように愛人と別れ、改めて妻と向き合うようになる夫は多いのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞きました。

ー不倫夫が愛人と別れて家庭に戻る理由にはどのようなことが考えられますか

大きく分けてふたつの理由が考えられます。ひとつは愛人への「ときめき」がなくなったということでしょう。関係が始まった頃は初々しく輝いて見えていた愛人に対しても、時間が経てばその感情は薄れていきます。いつまでも続くわけではありません。

もうひとつは、愛人側の心境の変化です。当初は「付き合えるだけでいい」と話していた愛人が年を重ねるにつれて将来への不安が募り、「私の時間を無駄にして良いのか」と考え始めることは往々にしてあります。結婚などを要求するなどして重荷に感じるようになることもあるでしょう。

このような状態になった愛人と別れるのは大変でしょうが、潮時だと感じたならきっぱりと別れるべきです。ある程度の時間をかけて少しずつ心の距離をとり、愛人に諦めてもらうようにしていかねばなりません。女の恨みは恐ろしいものです。

ー不倫をされた妻が夫を振り向かせるために気を付けるべきこととは

夫と婚姻関係を継続するという前提で考えた場合、夫に意識的に目線を向け関心を示すことです。Aさんの妻のように夫に対して感謝の気持ちを伝えるなど優しく接する機会を増やすといいでしょう。家庭での妻からの感謝や優しさは、居心地の良さにつながる可能性があるからです。夫が家庭に戻りたくなるように、家庭を安心できる居場所として整えていくことが重要です。

家庭を完全に手放しているわけではない夫の行動を肯定的に捉えて、場合によっては、夫の不倫に「気づいていないふり」をしながら、落ち着いて対応することをおすすめします。

◆木下雅子(きのした・まさこ)行政書士、心理カウンセラー。大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

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