「コイツの寝起きは妖怪」彼女を下げてウケを狙う最低の彼氏に、“痛恨の一言”を放った人物は

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2025年05月19日 16:20  女子SPA!

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 自分と2人でいるときはやさしいのに、人前に出ると豹変する。世の中には、そんなパートナーや家族との日々に悩んでいる人も少なくないようです。森住一葉さん(仮名・20代)もそんなひとりで、彼氏である蓮人さん(仮名・30代)の行動に頭を悩ませていました。

◆彼女を下げて笑いをとる、お笑い芸人志望の彼氏

 一葉さんが蓮人さんと知り合ったのは、蓮人さんが29歳のとき。蓮人さんは子どもの頃から「いつかは芸人として活躍したい」という夢を抱き、高校卒業後からずっとアルバイトをしながら芸人の道を目指して奮闘。そんなふうに報われない日々を送っている彼を、一葉さんは応援したいと思うようになりました。

「彼は、毒を吐いて笑いをとるタイプ。でも2人でいるとやさしくて、ギャップに魅かれてしまいました。いつの間にか付き合うことになって最初は楽しかったのですが、そのうち私のこともネタにして笑いをとるようになってしまいます」

 友だちの前で、「コイツは料理が苦手でさぁ〜、この前なんて茹ですぎで袋ラーメンの麺が2倍になったやつ出てきたし」「コイツは忘れ物がひどくてさ。この前なんて、ブラジャー着けるの忘れて出かけてさぁ」など、とにかく一葉さんのことを話題にするのです。

「そして友人たちの反応がいいと、話は面白おかしく、どんどんと盛られていきます。そのたびに嫌な気持ちになるのですが、2人になるとやさしい彼に『あれは、笑いを取る練習みたいなもの』などと言われると、ちょっとスネ気味に注意することしかできませんでした」

◆月の収入は2〜3万円、会社員の私が生活を支えていた

 小さなライブハウスに出演しては1回につき500円ほどをもらっていた蓮人さんは、アルバイトよりも1〜3か月に1回あるかないかの芸人活動を優先。ほかの人が出られなくなったからと当日に連絡があったときには、ライブハウスへの出演を最優先させてしまいます。

「そのためアルバイトを急遽お休みして、解雇されてしまうこともありました。そのうえ、練習や打ち合わせなどで忙しく、月の収入は2〜3万円程度。半同棲状態だった私が会社員として働き、空いた時間にデータ入力の副業をして蓮人との生活を支えました」

 いつまでこの生活が続くのかとは思いながらも、なかなか別れる決心がつかないまま1年以上が経過。そんなとき、蓮人さんが居酒屋へ行きたいと言い出します。それは家庭の事情でお笑いの世界を断念した、蓮人さんの中学時代の先輩であり憧れの人が営む飲食店でした。

◆“彼女いじり”を見かねた先輩のひと言で、空気が凍る

「飲みに行くというのにお金もないし、1人だと行きづらいと聞かないので、結局私もいっしょに向かうことになりました。蓮人はその人に認められたいと張り切っていて、店に行って挨拶を終えると、すぐに私のことを下げて笑いをとろうとしはじめたんです」

 一葉さんが料理に失敗して炭のような煮物が出来上がったこと、寝起きが妖怪並みなど、とにかく失礼なことばかり。しかも、「コイツはぁ〜、ハイッ、ポンコツ彼女で〜す!」と言って1人だけ爆笑するという、鳥肌が立つような寒い時間が過ぎていきます。

「さすがの蓮人も、まったく笑ってくれない先輩の様子に疲れたようでした。笑ってもらうのは諦めたようで、蓮人が注文用タブレットを手に取ったとき。先輩が厳しい表情で『それは、いまどきの笑いじゃないよね』とグサリ。空気が凍りつきました」

 さらに、「彼女や家族、大切な人のことを下げて笑いをとっていると、芸人になるどころか、相手から愛想を尽かされてしまうから気をつけたほうがいいよ」と痛恨の一言。一葉さんは、「これで少しでも変わってくれれば」と希望を持ちます。

◆これで少しは変わってくれると思いきや……

「でも蓮人は、すぐに『あ、財布忘れたんで、また来ますわ』とキレ気味に言うと、私の腕をつかんで退店。店から出てすぐに『あんなヤツ!』『クソが!』などと言い、帰り道でもずっと『どうせ才能がないから芸人をやめたんじゃねーの?』とブチ切れていました」

 そんな彼の姿を見た一葉さんは、ようやく目が覚めます。「30歳にもなって人の言葉に耳を傾けられないしブチ切れる、これが本当の蓮人の姿。彼といっしょにいても幸せにはなれないだろう」と考え、別れを切り出したのです。

◆自分を下げられて自尊心が傷つき、自信もなくなっていた

「私と別れたあと蓮人はすぐに別の女性と付き合ったそうですが、またヒモのような生活を送っていると知り、『別れてよかった』と思いました。それに、たとえ彼が芸人になったとしても、誰かの前でずっとバカにされ続けるのは耐えられなかったと思います」

 そして、「別れてはじめて、誰かの前で常に自分を下げられていたことで自尊心が傷つき、自信もなくなっていたことに気づきました」と話してくれた一葉さん。2人だけでいるときとは態度が違うような人とお付き合いをするときには、十分な注意が必要かもしれません。
<文/夏川夏実>

【夏川夏実】
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。X:@natukawanatumi5

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