
日焼けを防ぐのはもちろん熱中症対策としても、この時季から手放せなくなる日傘。でも種類が多すぎて何を基準に選べばいいか、わからない人も多いのでは?そこで、日傘のトレンドや、いま買うべき進化系アイテムなどをチェック!
ハイスペックな日傘がゾクゾク登場!
じりじりと日増しに強くなる日差し。紫外線対策に欠かせないのが“日傘”だ。
「近年の日傘のトレンドは、高機能な晴雨兼用傘です。日傘としてだけでなく、突然の雨にも対応できる折りたたみの晴雨兼用傘にニーズが集まっていて、企業も力を入れて開発している印象です」
と話すのは、給料の半分を傘の購入に費やすほど「傘愛」が強く、企業の商品開発や監修にも携わるという傘ソムリエの土屋博勇喜(ひろゆき)さん。
選ぶときのポイントは?
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「高性能な生地が増えているので、UV効果や遮光率といった基本の性能はほとんど変わりません。なので、どの傘も晴雨兼用でUV効果はほとんど変わらないという前提のもと、『プラスαの機能』として自分が何を重視するかを考えてから購入すると、失敗が少ないと思います」(土屋さん、以下同)
例えば、荷物を減らしたい人は「超軽量でコンパクト」なもの、顔だけでなく上半身もすっぽり隠して日焼けを防ぎたい人は長傘で「より遮光率が高いもの」を選ぶといったイメージだ。
デザイン面では、シンプルで性別を問わないユニセックスなデザインが流行中。
「熱中症対策として男性ユーザーも増えている影響から、ベージュやモノトーンなど無地を中心としたスタイリッシュなデザインが増えていますね。
生地裏面のコーティング技術がとても進化しているので、カラーによって性能が変わることはほぼないといえます。また、黒をはじめとする暗い色は路面からの照り返しを吸収しやすいので、まぶしさを軽減したい人におすすめですよ」
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土屋さんがチョイスする5本の日傘を参考に、お気に入りの1本を見つけてみて。
骨が丈夫で長く使える【長傘】
Shupattoアンブレラ UV 55cm/8800円 3色展開(マーナ)
閉じるだけで“シュパッ!”とたためる
「たたむときに最後まで手が濡れない傘」としてSNSでもバズった、生活雑貨メーカー「マーナ」から出た、「Shupatto アンブレラ」の日傘タイプ。「スライダーを引き上げるだけでまとまってくれるので、たたむ手間がありません。もちろん晴雨兼用です」(土屋さん、以下同)
COKAGE+/7040円 7色展開(ウォーターフロント)
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絶対に焼けたくない人に!
「高機能繊維などの開発で有名な『東レ』が開発した『サマーシール2』という遮熱性に優れた生地を使用していて、UVカット率、遮光率は驚異の100%。3層の生地を重ねた構造になっており、熱さをばっちり遮ります。折りたたみタイプも販売されていますよ」
軽くて持ち歩きやすい【折りたたみ傘】
ZENTENKOU/2750円 6色展開(ウォーターフロント)
雨、風にとにかく強い!
「傘の受け骨部分にスーツケースのボディに使われる丈夫な“ポリカーボネート”を使用しています。衝撃を受け流す特殊構造で、強い雨風対策も万全。太陽・雨・風に負けないすべての天候に特化した傘です」
マジカルテックプロテクション 55cm/4730円 6色展開(ムーンバット)
軽くて持ち運びがラクチン♪
「鉄の約1/4と軽量なカーボンファイバーという素材を使うことで、“軽さ”を追求した晴雨兼用傘。200g前後の折りたたみ日傘が多いなか、これは約93g〜約112gと半分以下の軽さ」
ACTIVE AWミニ AUTO50/4400円 7色展開(mabu)
ワンプッシュで自動開閉してくれる
「コンパクトな晴雨兼用の自動開閉傘です。自動開閉仕様のタイプでは業界最軽量で、突然雨が降ってもワンプッシュで操作できるのがとっても便利」
※商品はすべて税込み価格です(2025年4月時点)。
教えてくれたのは……土屋博勇喜さん●傘ソムリエ。大手ホームセンター勤務時代、さまざまなメーカーの傘に触れたことがきっかけで世界初の「傘ソムリエ」に。傘の魅力をメディアで発信し、商品開発や監修も務める。
取材・文/田村未知(さくら編集工房) 写真/各社