
株を買ってはいけない時期とは
株を買う際に、絶対にこのタイミングなら安全という時期は存在しません。一方で、「初心者が避けたほうがよいタイミング」はあります。市場が「儲かる」と熱狂しているとき
代表的なのが、市場全体が過熱している局面です。例えば、「誰でも儲かる」「今買わないと乗り遅れる」といった空気が広がると、多くの人が冷静さを失いやすくなります。こうした熱狂相場では、株価が実態以上に上昇しているケースも少なくありません。決算発表直前のギャンブル買い
また、決算発表直前に「上がるか、下がるか」のギャンブル感覚で購入するのも注意が必要です。好決算期待で買われていても、少し内容が悪いだけで株価が急落することがあります。初心者の場合、「なぜ下がったのか」が分からないまま、大きな損失につながるケースもあります。自分の生活基盤が不安定なとき
さらに、生活基盤が不安定な時期も、積極的な投資は慎重に考えたいところです。例えば、転職直後や教育費が増える時期、住宅購入直後などは、家計に余裕がなくなりやすくなります。値下がりに耐えられず、焦って売却してしまう原因にもなります。|
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また、焦って短期間で結果を出そうとすると、値動きの大きい銘柄に偏りやすくなります。大切なのは、「今すぐ大きく儲ける」より「長く続けられる環境をつくる」という視点です。
完璧なタイミングを狙わない
一方で、いつ買うかに悩み過ぎないことも重要です。投資初心者の場合、完璧なタイミングを狙うより、購入時期を分散するほうが現実的です。毎月一定額を積み立てる方法なら、高値づかみのリスクを抑えやすくなります。投資で大切なのは、今が底かどうかを当てることではありません。「頭と尻尾は、くれてやれ」という相場格言もあります。熱狂や不安に流されず、自分の生活と資産状況に合ったペースで投資を続けることが、結果的に大きな失敗を防ぐポイントになります。
文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
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