
宇都宮市に出没し、8日朝も目撃情報が寄せられているクマ。市内の小中学校は全校が休校になり、住民たちは驚きを隠せないようです。
■通行人も困惑? 商店街を歩く人の目の前にクマ
井上貴博キャスター:
街の中心部にクマが出没しました。
7日午前2時半ごろ、栃木県宇都宮市のオリオン通り商店街で、ヒトが歩く前をクマが横切りました。映像からは、通行人が状況を理解できていないような素振りもみられました。
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オリオン通り商店街は、新幹線が通るJR宇都宮駅から約1km離れた東武宇都宮駅の近くで、栃木県庁からも近く、航空写真で見てもあたりには住宅地が広がっていることが分かります。
「まさかこんなところでクマが出るなんて」と、町の人も困惑しています。
■市内を“右往左往”する目撃情報 クマとの共生「境界線」はどこに
井上キャスター:
クマの生態に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授によると、クマは「宇都宮市の北部にある山から下りてきたのではないか」ということです。
宇都宮市北部には山があり、JR宇都宮駅や東武宇都宮駅は山と近い位置関係にあります。また、あたりには住宅街が広がっています。
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▼6日の午前6時半ごろに山あいに近い場所で最初の目撃があり、▼7日の午前1時14分ごろ〜午後11時50分ごろの目撃情報から、山から都市部に向かって移動しているのがわかります。
そして、8日には午前3時20分ごろ、午前4時25分ごろに目撃され、山側に戻っていくようなルートをたどっています。
クマがどう動くかわからない中で、警戒は続けなければいけません。クマが山に戻るのを待つしかないという状況で、地元の方は対応が難しいですね。
スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
クマが、どのように山に戻ったらいいかわからなくなっている動き方にも感じます。
本来、自然との共生は、生息場所が決まっていてお互いに危害を加えないという境界線があって初めて成立することだと思います。捕まえるまでなのか、今後の対応が難しいですよね。
井上キャスター:
山と都市の境界線を越えて食べ物を得てしまうと、どんどん住宅街の方へ侵入してくるかもしれません。
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■人を襲う危険も… 専門家「親から独立したばかりのクマか」 小中学校は臨時休校
井上キャスター:
岩手大学農学部の山内准教授によると、体長は約1mで「2025年に生まれて親から独立したばかりのクマではないか」ということです。
さらに、エサを探せずに人里に出たものの、山に帰ることができなくなって「迷子の状態」とも指摘しています。
ヒトを襲う可能性については、基本的には「ヒトを怖がっている」ということですが、驚いてパニック状態になると襲う危険もあるということです。
宇都宮市教育委員会によると、8日は市内の市立小・中学校、全94校が臨時休校の措置をとりました。9日以降は検討中だとしています。(8日午後4時時点)
クマが目撃された中学校は、捕獲・駆除されないと通常登校は難しいのではないかと発表しています。
■クマが“カギあけ”“蛇口から水飲み” 驚きの行動
井上キャスター:
クマは知能が高いとも言われています。
6月2日、福島市での目撃情報によると、
▼カギを開けて逃げた
▼水道の蛇口から水を飲んだ
このような姿も確認されています。
クマの学習能力を逆手にとって、ヒトとの境界線を学習させるようなことをしていかないと、(クマによる被害は)後を絶たないのではないでしょうか。
田中ウルヴェ京さん:
これまでの学習で、どのように森の中でエサをとるのかという学習をクマがしてきたのかということも考えます。
森の中のエサが少なくなっているのか、ではそれはなぜなのか。根本的な課題も解決しなければいけません。
ただ、直近の課題としては、宇都宮市で目撃されたクマがどこにいったのか。発見されなければ、学校側も始めにくいと思います。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 心理コンサルティング
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰
