パリオリンピック(五輪)体操男子代表で、団体総合の金メダルに貢献した杉野正尭(25=徳洲会)が新技へ意欲をみせた。10日、都内で行われた上月スポーツ賞の表彰式に出席。「今考えてる技は何個かあるんですけど、お楽しみにしていただきたいところは少しあるんですけど」とほほ笑み、「1つ言うならば『デフ』やっていこうかなって思ってます」と明かした。
鉄棒の技で、「後方伸身宙返り1回半ひねり懸垂」。F難度で、世界的にも演技に組み込む選手はまれだ。これまでもまねできない構成、難度に挑み続けてパリへたどり着いた。いまもF難度「ペガン」を操り、存在感をみせるが、今後も独自の体操スタイルの追求を続けていく。体操界では、初めて技を成功させた選手の名前が冠される慣例もある。「多少は考えました。遊びの中の1つとしてやっていくのはありかな」と可能性を示した。
この日は28年ロサンゼルス五輪への意欲もみせた。「さらに苦しい4年間になるのかなっていうところも自分の中で思ってる。乗り越えられるような自分の強みだったり、何をやらないといけないっていう事をもう少し明確にしていきたい」と見定める。「勢いというところはぶらさずに、技を選択してきたい」と突き進む。【阿部健吾】
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