後半のライブパフォーマンスのトップを飾ったのは、この日、アルバム『LOVE ALL SERVE ALL』で『最優秀アルバム賞』を受賞した藤井風。しっとりとしたピアノの弾き語りで「満ちてゆく」を披露した。足を組んだリラックスした姿勢で演奏し、後半にはサングラスを外し、眼差しに力を込めた演奏を聞かせた。終盤には照明による光の演出が加わり、感動的な空気が広がった。ピアノの上には遺影のような自身のポートレートが飾られていたのも印象的で、最後は深々とお辞儀をしてステージをあとにした。
パフォーマンスのラストを飾ったのはMrs. GREEN APPLE。「ダーリン」が披露され、ピアノの伴奏にのせて大森元貴が抑揚たっぷりに歌い出すと、ストリングス隊が登場し、ゴージャスな演奏を展開した。楽曲が進むにつれて演奏のテンションも高まり、終盤には大森のアグレッシブなハイトーンが響きわたった。美しい照明と紙吹雪がステージを彩り、感動的なフィナーレを迎えた。大森は胸に手を添えて演奏を締めくくり、Mrs. GREEN APPLEはその後に発表された『最優秀アーティスト賞』にも選ばれた。