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日本大(日大)重量挙げ部に入部予定の奨学生らの保護者から、入学金などの名目で現金をだまし取ったとして、元監督の難波謙二容疑者(63)が警視庁に詐欺容疑で逮捕された件を受け、日大は11日、コメントを発表した。
書面は前日の10日付で「本学における調査の結果、学納金徴収に関する不正行為が判明したため、公表の上、責任追及の一環として刑事告発していた重量挙げ部前監督が、本日、詐欺の容疑で逮捕されたとの報に接しました」と報告。「このような不正行為により、本学の社会的信頼を失墜させたことは痛恨の極み」「社会に対し深くおわび申し上げるとともに、同人に対し引き続き厳正に責任追及を行って参ります」などと謝罪と約束をした。
重量挙げ部での奨学金をめぐる不祥事に関しては、大学の責任において「被害に遭われた学生・保護者の方々への賠償を完了しました」という。
10日までに申し出があり被害が確認できた部員、元部員の数は62人で、被害金額は5433万1430円という。「返金手続き中の2人を除いて対象者全員に返金を完了しています。被害に遭われた方々へは改めて深くおわび申し上げます」とした。
日大はアメリカンフットボール部も違法薬物事件で23年に廃部となるなど、失態が続く。「本学競技スポーツをめぐるさまざまな不祥事に関しては、昨年4月に副学長直轄の競技スポーツセンターを設置して、問題の洗い出し及び管理監督体制の強化を図ってきているところです」などと強調したが、今回の事件については「捜査中の案件でもあり、本学としては、捜査機関において発表する以上の事実の公表はいたしかねますことも、ご理解賜りますようお願いいたします」とするにとどめた。
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不正徴収は、陸上部とスケート部でも確認されたという。
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