東京都墨田区で観測された皆既月食。手前は東京スカイツリーの「天望回廊」=8日午前3時46分 月が地球の影に入って暗くなる皆既月食が8日未明、全国各地で起きた。日本では2022年11月8日以来、約3年ぶり。南西の夜空に浮かぶ月が徐々に欠け、皆既中に赤黒く光る様子が肉眼で確認できた。
国立天文台によると、午前1時27分から満月の一部が欠け始め、同2時半から3時53分まで皆既食に。再び部分食となり、4時57分に終了した。
皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並んで月が地球の影に完全に入る現象。太陽の光が一部地球の大気を通過して月面を照らすため、皆既中も月は赤黒い「赤銅色」に見える。
次に日本で皆既月食が見られるのは来年3月3日。

富士山を望む山梨県山中湖村で観測された皆既月食(上)=8日午前2時50分