MITが開発した「チーター」は走って飛べる凄いロボ

0

2015年06月07日 11:10  FUTURUS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)が、走りながら障害物をジャンプできる四本脚ロボットを開発。テスト風景の動画が公開された。

名前は『MITチーター2ロボット』。時速100kmで走ることができ、地上最速のネコ科動物の名を冠したこのロボットは、動画をみればわかる通り、走りながら障害物を見事にジャンプする。しかも、脚運びが実にリアルだ。

急に出てくる障害物も上手く回避

実験は、まずランニングマシン上で、転倒防止用ハーネスを装着して実施。走っているチーターロボットへ開発者がいきなり障害物を出し、それを上手く飛んで避けられるかをテストした。

最初は高さ27cm……よし成功。次が34cm、お次が40cmと次々に高くなっていく。障害物が至近距離から急に出てくるためか、最初は上手くいかなかったらしい。だが、徐々に精度を上げていき、最終的に成功率70%を達成!


動画を別画面で再生する

実験その2は、より広い場所で、ハーネスなしでトライ。高さ約45cmの障害物を、走りながら次々と飛び越える。今度は、障害物の位置や高さがより分かりやすかったためか、成功率は90%に上がった。

mit_cheetah_robot04

センサーが障害物との距離や高さを検知

チーターロボットが、このような見事なランニング&ジャンプをできるのは、頭部に搭載した2Dレーザー・ディスタンス(距離)センサーのおかげだ。 ロボチーターは、このセンサーにより、走りながら障害物との距離や高さをリアルタイムで検知。そのデータを基に、コンピューターで障害物を安全に越えられるジャンプ位置を予測し、歩幅や速度を調整。踏み切り位置で、障害物の高さと走行速度からジャンプの軌道を決めるなどの処理を瞬時に行っているのだ。

走りの最高速は時速5マイル(約8km)。残念ながら、速さでは本物のチーターには及ばないものの、走ってジャンプするその姿はまさに“ネコ科”だ。

mit_cheetah_robot03

ちなみに、『MITチーター2ロボット』は、6月に行われる『DARPAロボティクスチャレンジ』で一般に初お披露目される予定。アメリカ国防総省内の機関DARPAが主催する災害救助用ロボットの競技会で、“走って飛べる”機能のデモを行う予定だ。

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定