羽生結弦が映画初出演、羽織袴&まげ姿で「殿様」に

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2016年02月04日 08:21  CINRA.NET

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伊達重村役の羽生結弦 ©2016「殿、利息でござる!」製作委員会
5月14日から全国で公開される中村義洋監督の映画『殿、利息でござる!』にフィギュアスケート選手の羽生結弦が出演していることがわかった。

羽生が演じるのは、仙台藩藩主の伊達重村役。主演の阿部サダヲらが演じる庶民たちの前に現れる「殿」という役どころとなり、羽生は羽織袴にまげ姿で演技に初挑戦している。

羽生は同作への出演にあたり、「お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです」とコメント。また故郷・宮城を舞台にした物語について「地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています」と語っている。

今回の発表とあわせて同作の場面写真も公開。阿部演じる穀田屋十三郎をはじめ、妻夫木聡演じる弟の浅野屋甚内、瑛太演じる菅原屋篤平治が頭を下げている様子や、竹内結子演じる煮売り屋の女将の姿などが確認できる。

『殿、利息でござる!』は、磯田道史による評伝集『無私の日本人』の一編『穀田屋十三郎』をもとにした作品。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台を舞台に、実在の人物である穀田屋十三郎ら9人の庶民が、困窮する宿場町を守るため、藩に金を貸して毎年の利子を住民に配る「宿場救済計画」に奔走する様を描く。

■羽生結弦のコメント
江戸時代の仙台藩を舞台にした映画「殿、利息でござる!」で、伊達の殿様役を頂き、初めて役者として、演技をさせていただきました。お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです。撮影は昨年の夏だったのですが、試合のプログラムだけではなくエキシビジョン、ショー等でも、表現者として今回の貴重な経験を活かすことができたのではないかと思っています。
このお話は実話を元にしているとのことですが、地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています。殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現出来ればと思い一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください。

■阿部サダヲのコメント
殿役が誰か、なかなか明かされず、役者同士で色々予想をしてたのですが、まさか羽生結弦さんとは思いませんでした…。撮影当日まで(ご本人と)全く会わず扮装が全て終わって、現場リハーサルでいきなりぶっつけ芝居だったにもかかわらずセリフも完璧に入っていて素晴らしかったです…。
本来、殿様を庶民が見てたら「頭が高い」と言われるんでしょうけど、もう、ずっと笑顔で見つめてしまいました(笑)キレイでした(笑)
普段は氷上で薄着だと思うんですが、撮影現場は夏で羽織袴に髷カツラで相当暑かったと思いますが、何度も何度も繰り返す撮影に文句言わず参加してくださったのが、さすが世界一のアスリートだと思いました。

■中村義洋監督のコメント
ついつい豪華キャストにしてしまったため、彼らが「殿様=雲の上の人」と仰ぐ俳優さん、というのがなかなか見つからなくなってしまいました。そんな時に出たのが羽生さんの御名前。これはもう、問答無用の雲の上の人で、かつ、この映画の舞台となる宮城県の御出身ですから、どこかで伊達の殿様との縁やゆかりがあったとしても不思議じゃありません。現場では、その立ち居振る舞いから目力の強さ、澄んだ声まで、殿様としての説得力に満ち溢れておりました。それにしても、この伊達の殿様は、今や仙台藩どころか日の本一となり、果ては世界までも征服されておられるわけですから、本当にとんでもない人をキャステングしてしまったもんだよなあと、僕ら自身も今だにおののいている次第です。
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