増加傾向にある食物アレルギー

東京都が実施した「アレルギー疾患に関する3歳児全都調査」によると、乳幼児の食物アレルギー罹患率は、増加傾向にあります。そこで日清オイリオグループ株式会社は、食物アレルギーの子どもを持つ母親の気持ちに関する実態調査を実施。夫や社会にどんな協力を望んでいるのかを明らかにしました。
食物アレルギーと診断された0歳から5歳までの子を持つ母親100人のうち、夫が子どもの食物アレルギーについて「良く理解している」「理解している」と回答したのは71.3%。「情報収集」や「配慮した食事を一緒に食べる」などの協力も得られているようです。
今後、望む協力では、「外食での表示チェック」「買い物の際の表示チェック」が3割を超え、「精神的に支える」も28.7%と高い結果に。精神的に支えることを夫が「現在できている」という回答は3.2%にとどまり、妻は夫からのねぎらいの言葉などを求めているようです。
7割が「アレルギー表示の充実」望む
周囲や社会に望むことでは、「アレルギー表示の充実」が70.0%で、2012年の調査から17ポイント上昇。「アレルギー対応の食品が増えてほしい」も50.0%で7ポイント増加でした。教育機関における対応の充実を求める声も目立ちました。
日常生活で心配なことを聞いたところ、「集団生活での不都合」「献立」「周囲と同じものが食べられないことによるストレス」に回答が集中しました。やはり、「他人と同じものを食べられない」ことから派生するさまざまなことが心配のタネになっていることが窺えます。
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子どもが食物アレルギーと診断されてから、食べることや子どもの様子、食品に含まれる原材料に気を使うようになった母親も多くいました。子どもの食物アレルギーへの対策は母親の負担が大きくなりがちですが、家族全体の問題です。夫婦で子どもの成長を見守っていけるといいですね。(林 渉和子)
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