人気リアリティ番組のスター兼実業家のカイリー・ジェンナーの恋人で、愛娘ストーミーちゃんの父親でもあるラッパーのトラヴィス・スコット。このほど彼が、2月のライヴパフォーマンスをドタキャンしたとしてイベント会社から訴訟を起こされていることが明らかになった。『The BLAST』などが伝えている。
米国最大のスポーツイベント『NFLスーパーボウル』の前夜祭として、今年2月3日にミネソタ州ミネアポリスのナイトクラブ「Myth Live」でライヴパフォーマンス行う予定だった
トラヴィス・スコット。しかしイベント当日になって、トラヴィスが急遽出演をキャンセルしたというのだ。
イベント主催会社「PJAM」は、トラヴィスの出演料20万ドル(約2100万円)のうち15万ドル(約1600万円)を事前に払っていたほか、トラヴィスの代理を務める「XX Global」にも予約金として1万ドル(約106万円)を支払っていたという。またカリフォルニアに住居を構えるトラヴィスに対し、ミネアポリスの会場までのプライベートジェットもすでに手配済みだったそうだ。
『第52回NFLスーパーボウル』の前夜祭ということもあり、話題の大物ラッパーであるトラヴィスがやって来るとして、PJAMはこの一大イベントに多額の広告費をつぎ込んでいた。会場となったナイトクラブのリース代やウェイター、バーテンダーといった当日のスタッフの確保、そして当初見込んでいたイベントの収益金などを考慮すれば、トラヴィスのドタキャンによってPJAMが被った損失は相当なものになる。
なおトラヴィス側はキャンセルした理由を「悪天候によりミネアポリスまでの交通手段が断たれたため」としていたが、この日はラスベガスのナイトクラブ「Marquee」にてトラヴィス本人がパフォーマンスを披露していたことが分かっている。
スーパーボウル当日にあたる4日、カイリーが自身のInstagramで娘ストーミーちゃんを出産したことを明かしたため、PJAM側はドタキャンの本当の理由は「トラヴィスが家族と離れてミネアポリスまで行くことを拒んだからではないか?」と疑っているもようだ。
PJAM側はトラヴィスに対し、出演料として事前に支払った15万ドルの返還および弁護士費用、そして今回のドタキャンにより生じた風評被害に対する賠償を求めているが、現時点ではトラヴィス側からのコメントは出ていない。
カイリーの出産予定日間際にこのような仕事の依頼を受けたことにも疑問を感じるが、カイリーはおよそ53億円、トラヴィス自身も8億5000万円ほどの資産があると言われているだけに、出演料の返還を怠っていることが不思議でならない。セレブにとって好感度が何より重要なことは、本人も十分承知しているはずだ。一刻も早くこの件にカタをつけないと、ダメージは未返還の15万ドルでは済まなくなってくるかもしれないことが予測される。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)