第65回マカオグランプリ:F3ワールドカップでの負傷者5名は生命の別状なしも、フローシュは脊椎骨折。坪井は経過観察

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2018年11月18日 20:41  AUTOSPORT web

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ピットに戻ってきた坪井翔のマシン。ロールバーにクラッシュの痕がある。モノコックも破損していたという。
第65回マカオグランプリは、11月18日に決勝レースがスタートしたが、レースは5周目にリスボア・ベンドで大きなクラッシュが発生し、赤旗中断となった。その後、マカオグランプリの主催者は5名の怪我人について状況を発表した。

 ダニエル・ティクトゥム(モトパーク・アカデミー)がリードして序盤戦が展開された今季のマカオGPで起きたクラッシュは、リスボア・ベンドで女性ドライバーであるソフィア・フローシュ(ファン・アメルスフールト・レーシング)が、ユアン・ダルバラ(カーリン)のマシンに乗り上げるかたちで、リヤからクラッシュしてしまったもの。

 フローシュのマシンは、イン側の縁石に乗り上げながら、アウト側でターンインしようとしていた坪井翔(トムス)のマシンのロールバーにヒット。さらにキャッチフェンスを突き破り、アウト側に設けられているカメラマン台に直撃した。このクラッシュにより5名が負傷することになったが、その5名に関する状況がレポートされた。

●ソフィア・フローシュ(#25 ドライバー)
症状:背中の痛み
診察結果:意識はあり、生命に別状はない。脊椎を骨折している

●坪井 翔(#31 ドライバー)
症状:腰の痛み
診察結果:腰の痛みについては経過観察

●チャン・チャ・イン(マーシャル)
症状:顔、頭部に外傷。神経に負傷はなし
診察結果:顔の裂傷。上腹部の負傷。上顎骨折

●チャン・ウェン・ワン(フィルムアシスタント)
症状:上腹部痛
診察結果:肝部裂傷

●南 博幸(フォトグラファー)
症状:顔、頭部に外傷
診察結果:意識はあり、生命に支障はない。脳震盪がある

 坪井自身は18時過ぎにピットに戻ったが、坪井車のロールバーにはくっきりとフローシュのマシンがヒットした痕があり、非常に危険なクラッシュだったことが分かる。坪井のヘルメットもフィンの部分が破損していたとのこと。チームからも坪井の安静を優先するよう依頼があったため、オートスポーツwebでは取材は差し控えた。本人は元気な様子だが、チームでは今晩経過を観察し、帰国のタイミングを検討するという。

 また、南博幸フォトグラファーは、事故当時フォトグラファースタンドで坪井を撮影中で、クラッシュの衝撃によりうしろに跳ね飛ばされたという。その後すぐに立ち上がり撮影を続けたようで、カメラにそのデータはあるが、記憶はないとのこと。現在は入院し安静にしている。

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  • 「生命の別状なし」は死なないってだけで無事とは限らないってよくわかるニュース。重度後遺障害があっても「命に別状なし」はありえるのだ
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