ローラのYouTubeチャンネル勢い止まらず　他のタレントと一線を画す“強み”を分析

　モデルでタレントのローラが、1月29日にYouTubeへ投稿した「モーニングルーティン」動画が急上昇ランキングに登場するなど話題を呼んでいる。

（参考：第二の本田翼・カジサックとなるか？　GACKT、峯岸みなみ、狩野英孝、ローラなど芸能人YouTuber続々）

　現在、アメリカ・ロサンゼルスを拠点としてマルチに活躍するローラは、Instagramの登録者数580万人、Twitterの登録者数425.9万人（1月31日現在）を誇るインフルエンサーだ。YouTuberデビューしたのはつい最近で、1月8日。巨大なファンコミュニティを持つ彼女ゆえに、瞬く間に登録者数を伸ばしていき、チャンネル開設1か月あまりで登録者数30万人弱に達している。

　これまでに公開された動画は、合計4本。1本目はイントロダクション動画に当たる「ローラ YouTubeやってみるよ!!」（再生回数124万回）、2本目はチャンネル名を「Rola Official」と決めるまでの会議の模様を映した「チャンネルのタイトルを決める会議をするよ」（再生回数33万回）。3本目の「ローラが撮ってきた動画がまさかの…【Rola tried making a vlog,but…】」ではロスにやってきた理由を語ったり、ロスの街を気ままに散歩したりしている。

　以上3本の動画は、ローラチャンネルにおけるプロローグ的な側面を担っていたと言える。一方、4本目の動画としてこのほどアップされた「モーニングルーティン」は、少し趣が異なり、企画色が強い。

　「モーニングルーティン」とは、主に女性YouTuberの間で、昨年から流行り出した動画ジャンルのこと。朝起きてシャワーを浴び、朝食を取り、メイクをする……そんな朝の習慣を紹介するというものだ。視聴者は憧れのクリエイター、インフルエンサーの知られざる朝の習慣に学び、また、その生活を追体験するというわけだ。

　そんな「モーニングルーティン」のローラ ver.が、今バズっている。再生回数は1月31日時点で90万回以上。急上昇ランキングに登場して、登録者数の3倍以上の視聴回数を記録している。

　再生数が伸びるのも無理はない。何せ、抜群のルックスと知名度を兼ね備えるローラが、YouTube上で人気ジャンルである「モーニングルーティン」に挑戦しているのだ。しかも、ロケ地はL.A。ロスの豪邸にてバスローブ姿で目覚め、窓を開けて外の風を感じるローラ。シャワーを浴びて、野菜中心の健康的なブレックファストをとり、ナチュラルメイクをほどこした後には、晴天のロス郊外へ愛犬と共に散歩へ出かける……「絵になる」とはまさにこのこと。ファンならずとも見入ってしまう力がある。

　こうしたリッチな暮らしぶりを見せつけることは、ともすれば、嫉妬を買いそうなものだ。しかし、自然体な人柄で、幅広い世代の女性に愛されるローラゆえ、まったく嫌味がない。それに、彼女の持ち味であり、かつてテレビでは物議をかもしたりもしたフレンドリー過ぎる「ため口」が、YouTube上では功を奏している。まるで友達から話しかけられるような親近感があるのだ。ユーザーとの距離の近さこそ、YouTuberの強み。その意味で、ローラの飾らず、誰にでも平等なパーソナリティはテレビよりも、むしろ、YouTube向きであると言えるかもしれない。

　ローラチャンネルには、本人の魅力とロスの抜群のロケーションを活かせるという強みがある。それに、編集や適宜インサートされるBGMもハイセンス。おそらく、優秀な動画制作スタッフが付いているのだろう。玉石混交のタレントYouTubeたちの中で、今後、異質な存在感を放っていくことは間違いないだろう。（こじへい）