カミラ・カベロの人種差別発言に「信頼していたのにひどく悲しんだ」フィフス・ハーモニーメンバーが胸中明かす

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2020年03月04日 14:02  Techinsight Japan

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「フィフス・ハーモニー」で唯一黒人メンバーだったノーマニ・コーディ(画像は『Rolling Stone 2020年2月27日付Instagram「@normani is a superstar in the making who counts Rihanna and Janet Jackson as fans.」』のスクリーンショット)
2018年に活動を休止した国民的人気歌手グループ、フィフス・ハーモニーのメンバーで、現在はソロとして人気急上昇中の歌手カミラ・カベロ(23)。そのカミラが過去に投稿した人種差別的な発言が非難を浴び、謝罪をしたのは記憶に新しい。同じフィフス・ハーモニーのメンバーで黒人歌手ノーマニ・コーディ(23)は、当時カミラの言動に反応を示さなかったが、このほど心に深い傷を残していたことを明らかにした。

カミラ・カベロは、ローレン・ハウレギ、アリー・ブルック、ダイナ・ジェーン、そして黒人のノーマニ・コーディで構成された5人組グループ「フィフス・ハーモニー」のメンバーとしてとして注目されていた。しかし2016年12月に高い人気を誇るカミラがソロ活動表明とともに脱退、残った4人でグループ活動を続けたものの2018年3月に活動を休止し、それぞれソロ活動専念の道へと進んだ。

このたびノーマニは、“ブラック・ヒストリー(黒人文化の歴史)”特集として雑誌『Rolling Stone』の表紙を黒人女性歌手ミーガン・ジー・スタリオンらとともに飾った。同誌にはノーマニが寄せたメールの内容も掲載されており、その中でカミラが過去にTumblr上で発信した人種差別的な投稿内容に対して言及している。

「あまり触れたくない内容だけど、誤解を招かないように自分の手で書いて伝えたいと思う。自分の話になるからこれを話すべきか悩んだけど、ひとりの黒人女性として公表するわ。」

「私は長年、自分の肌の色に嫌悪さえ感じてきた。この出来事(カミラの投稿内容)に対して傷ついていないかといったら嘘になるわ。しかも信頼していた仲間からのものと知ったときは酷く悲しくなった。だって私なら、もし仲間が同じような状況に陥った時、心の支えになってあげるから。彼女(カミラ)のことで私がネットで差別的な攻撃を受けていたことを、彼女は数日後には気づいていたわ。でも最近になって彼女の人種差別的な発言が暴露されて初めて、カミラは謝罪したの。それまでに数年もかかっているのよ。彼女の一連の行為は私のことよりもファンを気にかけ、私はファンの二の次のように感じたわ。彼女はそういうつもりじゃないかもしれないけどね。」

ノーマニは、カミラだけでなくほかのメンバーからの救いの手がなかったという複雑な心境も記している。そしてフィフス・ハーモニーとして活動していた当時、自分一人だけが黒人であることからグループ内で壁を感じていたことも明かした。

グループ活動休止の原因にはメンバーの不仲説が浮上していたが、ノーマニの綴った内容から彼女らの軋轢の一端がうかがえる。昨年12月、カミラが当時14歳だった2012年に自身のTumblr上で、黒人やアジア人に対する差別発言をした投稿が一部のユーザーによってTwitter上で暴露された。その投稿は削除されているが、「ニガー」といった黒人を侮辱する用語や黒人やアジア人を軽蔑するような画像が用いられており、その内容から黒人であるノーマニが人種差別主義者の誹謗中傷ターゲットとなり、エスカレートしていくネット中傷に悩まされたという。カミラは「わたしは無知だった。当時の自分は教養がなく、歴史的背景も知らずにひどい差別用語を使ってしまったことを深く反省し後悔している」と昨年12月18日に謝罪している。

画像は『Rolling Stone 2020年2月27日付Instagram「@normani is a superstar in the making who counts Rihanna and Janet Jackson as fans.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MIE)
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