【漫画メシ】グルメ漫画で描かれた「おでん」 寒い日が続く今こそ食べたい絶品を再現

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2023年02月22日 07:41  リアルサウンド

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 2月22日は「おでんの日」。新潟県の「越乃おでん会」が2007年に制定したもので、熱々のおでんを「ふーふーふー」と食べることにちなんでいる。


 日本人が体を温めるために考案したおでんは全国で親しまれているが、地域で入れるものが若干異なるのも特徴の1つ。例えば「ちくわぶ」は関東ではメジャーなタネだが、関西などそれ以外の地域では食べられていないことが多いそうである。


 そんなおでんは漫画でもさまざまなバリエーションのものが登場してきた。その一部を紹介したい。


■牛すじ大根玉子入り『深夜食堂』


 安倍夜郎原作の『深夜食堂』で、客のまゆみちゃんが好んで食べていたのが牛すじ大根玉子入りだった。


 その名の通り牛すじ、大根、ゆで玉子をじっくりと煮込んだもの。まゆみちゃんは牛すじ大根玉子入りの食べ方にもこだわりがあるようで、「牛すじでビール1本、大根で冷酒二杯、ゆで卵の君を半分の出汁でといて口に入れるのだ。そして2皿目で丼飯三杯を平らげるのが、まゆみちゃんの食べ方」と紹介されていた。


 ハズレのなさそうな牛すじ大根玉子入り。YouTubeでも複数のユーザーが再現に挑戦している。


■汁おでん『孤独のグルメ』


 『孤独のグルメ』で、主人公の井之頭五郎が静岡の青葉横丁にある居酒屋で食べたおでんだ。


 静岡といえばおでんということで、家族連れが出てきた店に入った五郎。おでんを店主から注文すると「うちのは汁おでんだけどいい? 汁がからしになっている」と説明を受ける。いわゆる静岡おでんを食べたかった五郎は肩を落とした。


 そんな彼の心を明るくした、「汁おでん」。特徴は出汁の中にからしが入っていること。タネは大根、ちくわ、こんにゃく、しらたきで、味わった五郎は「これはなかなかいい」


 「ほどほどに辛い汁があとを引く」と絶賛していた。


  この汁おでんを出す店は、実際に静岡市の青葉横丁に存在している。


■朝食おでん『食戟のソーマ』


 『食戟のソーマ』に登場した一口サイズにカットされた朝食おでんだ。これは合宿の際に「卵を使った朝食の新メニューを作る」という課題で、田所恵が作り上げたもの。


 メインはうずらのゆで卵で、さらに巾着のなかにうずらを入れ、一口サイズにカット。それに加えてタコ、ニンジン、芽キャベツ、揚げ豆腐なども用意し、一口サイズにして、そのすべてを昆布とカツオでとった出汁で煮込んで完成だ。


 この一口おでんは高く評価され、2017年に缶詰として商品化。またYouTubeでも多数再現されている。


■鯛のおでん『美味しんぼ』


 おでん屋で鉢合わせた山岡士郎と海原雄山は、美術学者の大辻に「おいしい鯛」を食べさせる対決をすることになった。


 ここで雄山が作った料理が、鯛のおでんだった。鯛の身をすり鉢ですり、刻んだネギと一緒に団子状にする。これを油で揚げたあと、おでんの「かんと煮」にしたのだ。大辻はこのおでんを食べると「こんなに旨い揚げ団子は初めてだ」と喜んだ。


 一方自身は鯛の姿蒸しをだした山岡は雄山のおでんに負けを悟る。すると雄山は「料理とは相手の心をいかに楽しませるか、それを第一に考えるもの。その基本を忘れてまたお前は材料自慢腕自慢に走った」と叱責した。


 単純ながら、実はさまざまなバリエーションがあるおでん。和食らしい奥の深い料理だ。


文=佐藤俊治


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