カイセド獲得を狙うチェルシー、要求額約183億円は支払わず？…コルウィル譲渡も拒絶か

　エクアドル代表MFモイセス・カイセドの獲得を狙っているチェルシーだが、ブライトンの要求額を支払う意思はないようだ。6日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

　マウリシオ・ポチェッティーノ新監督のもと、昨シーズン12位からの巻き返しを図るチェルシー。今夏の移籍市場では、フランス代表FWクリストファー・エンクンクやセネガル代表FWニコラス・ジャクソンの加入を発表しているものの、イングランド代表MFメイソン・マウント（マンチェスター・U）や同MFルベン・ロフタス・チーク（ミラン）、クロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ（マンチェスター・C）ら中盤に退団者が続出。これを受け、現在クラブは新たなMFの補強に向けた動きを強めている。

　かねてから熱烈な関心が報じられているのが、ボランチを主戦場に昨シーズンのブライトンの大躍進を支えたカイセド。21歳のMFは現行契約を2027年6月末まで残しているものの、ブライトンとは紳士協定を結んでいる模様で、正当なオファーが届いた場合には、移籍が容認される可能性が高いとのこと。チェルシーとカイセド側との個人交渉はかねてから進行しており、選手本人とは個人的な条件で大筋合意に達しているとも報じられている。

　6000万ポンド（約110億円）相当の最初のオファーを拒否されたチェルシーは、次なるオファーの提示に向けて準備を進めている模様。しかし、今回の報道によると、ブライトン側の要求する1億ポンド（約183億円）の支払いに応じる意思はなく、一部で取り沙汰されているイングランド人DFレヴィ・コルウィルの譲渡についても一切検討していないようだ。その上で、8000万ポンド（約146億円）程度での獲得を望んでいるという。ブライトン側が要求額を1億ポンド（約183億円）に設定した背景には、ウェストハム所属のイングランド代表MFデクラン・ライスに対し、アーセナルが1億500万ポンド（約192億円）を提示したことがあると報じられている。
　
　なお、チェルシーはカイセドと並行してセルタ所属のU−21スペイン代表MFガブリ・ベイガにも関心を寄せているという。こちらについては、マンチェスター・Cやパリ・サンジェルマン（PSG）との争奪戦も予想されている。果たして、新シーズンでの復活を期すチェルシーは、中盤の新戦力としてどの選手を獲得することになるのだろうか。