バルサ加入からわずか1年、ケシエがサウジ移籍に前進か…アル・アハリと3年契約締結へ？

　バルセロナ所属のコートジボワール代表MFフランク・ケシエが、サウジアラビア移籍へ近づいているようだ。3日、スペイン紙『マルカ』やイギリスメディア『アスレティック』が伝えている。

　現在26歳のケシエは、2017年夏にレンタル加入したミランで中盤の主軸として活躍。2019年夏に完全移籍への移行が発表されると、2021−22シーズンには公式戦通算39試合の出場で7ゴール1アシストをマークし、クラブの11年ぶりとなるセリエA制覇に大きく貢献した。昨年夏にミランとの契約が満了を迎え、フリートランスファーでバルセロナに加入。昨シーズンは公式戦43試合に出場し、3ゴール3アシストを記録した。

　そんなケシエに、わずか1年でのバルセロナ退団の可能性が浮上しているようだ。ユヴェントスやインテルなどセリエA勢からの関心も明らかになっていた同選手だが、サウジアラビアのアル・アハリへの加入に近づいている模様。既に総額1500万ユーロ（約23億円）相当の正式オファーがバルセロナの元へ届いているという。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ケシエ本人は既にアル・アハリとの3年契約の締結を受け入れているとのこと。また、バルセロナ側も売却に向けた準備を進めており、交渉成立の可能性が高まっているようだ。

　アル・アハリは今夏の移籍市場で、ヨーロッパからの積極補強を敢行。ここまでセネガル代表GKエドゥアール・メンディ、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、アルジェリア代表FWリヤド・マフレズ、フランス人FWアラン・サン・マクシマンら即戦力を獲得している。仮にケシエの獲得に成功した場合、同クラブにとっては、今夏の移籍市場におけるヨーロッパからの5人目の補強となる。

　アル・アハリ以外にも、ヨーロッパ主要クラブからの補強を続々と進めているサウジ・プロフェッショナルリーグ。果たして、有力選手がまた1人中東へと旅立つことになるのだろうか。