ヌートバー3安打1打点で3戦連続マルチ　9点差でも諦めない姿勢にファン喝采

○ ロイヤルズ 12 − 8 カージナルス ●
＜現地時間8月11日　カウフマン・スタジアム＞

　カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手（25）が11日（日本時間12日）、敵地でのロイヤルズ戦に「1番・中堅」でフル出場。劣勢の試合展開で4打数3安打1打点と奮闘し、3試合連続マルチ安打をマークした。

　カージナルスは通算200勝にあと2勝としている先発・ウェインライトが2回途中8失点でノックアウト。2回を終えた時点で0−9と大量ビハインドとなった。

　それでも好調なリードオフマンが攻撃陣を牽引。先頭だった3回の第2打席は2番手左腕・セルパから左前へクリーンヒットを放ち、カージナルスはこの回3点を返した。ヌートバーは4回の第3打席も、俊足を生かし投前への内野安打で出塁。これで3試合連続マルチ安打をマークした。

　5−9と4点を追う6回の第4打席は、一死二塁の好機で3番手右腕のマッカーサーと対戦。2球目のカーブを弾き返した打球は、二遊間を突破する適時二塁打となった。外野の守備位置を見て判断よく二塁へ滑り込むと、相手野手の中継プレーが乱れる間に三塁へ突進。一旦、セーフと判定されたジャッジはロイヤルズ側のチェレンジによりアウトに覆ったが、ヌートバーの積極的な姿勢にカージナルスファンから大きな拍手が送られた。

　再び一死二塁だった8回の第5打席は二飛に倒れたが、右足先をかすめた初回の死球出塁も含め4出塁を記録。チームは反撃及ばず敗れたが、ヌートバーはこの日も4打数3安打1打点と活躍し、打率はリーグ10位の.286、出塁率は同7位の.384にアップした。