ベントレーの名レーシングカーが85%サイズで復刻登場。公道も走れるシティEV『ブロワージュニア』

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2023年08月25日 18:40  AUTOSPORT web

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オリジナルモデルのスーパーチャージャー付き4 1/2 リッター『ブロワー』2号車(左)とブロワージュニア(右)
 ベントレーモーターズとザ・リトル・カー・カンパニーは、ジェームズ・ボンドが乗る“ボンドカー”としても知られる名車『ベントレー・ブロワー』を、オリジナルの85パーセントのサイズで復刻した電動シティカー、『Blower Jnr(ブロワージュニア)』を発表した。

 ベントレーのヘリテージコレクションのひとつであるスーパーチャージャー付き4 1/2リッターのレーシングカー、1929年製『ブロワー』の2号車を元に、オリジナルからひと回り小さくデザインされたブロワージュニアは、ザ・リトル・カー・カンパニー社にとって初の公道走行可能車両となっている。

 両社のコラボレーションによって誕生したブロワージュニアは、ベントレーの実際のラインアップと同じ基準を満たしながら手作業で製作される。全長3.7m、全幅1.5mのこのクルマを動かすのは、48V電動パワートレインだ。モーター出力は15kW(20.4ps)でイギリスとヨーロッパでは最高72km/h(45mph)、アメリカでは規制によって最高40km/h(25mph)での走行が可能。航続距離は約65マイル(約105km)だ。定員は2名。タンデム方式で前後に着座することになる。

 この電動シティカーでは、オリジナルのブロワーの車両前部に搭載されていたスーパーチャージャーの役割も変わり、同じ場所に充電ポートが収納されている。

 ダッシュボードにはオリジナルモデルを縮小したレプリカのような印象を受けるが、こちらも各種スイッチや計器類が現代のクルマに必要なものへと変貌を遂げている。そのひとつがフューエルプレッシャーポンプで、これドライブモードセレクターに生まれ変わり、コンフォートモード(2kW)、ベントレーモード(8kW)、最大出力15kWを発揮するスポーツモードの切り替えに用いる。また、バッテリー充電計は2号車の電流計を思わせるデザインとなっている。

 アメリカ・カリフォルニア州で開催されたモントレー・カー・ウイークで世界初公開されたブロワージュニアは、1台目から99台目までが“ファーストエディションモデル”として発売される。同モデルには「1 of 99」と番号が刻まれたプレートに加え、ボンネット、ドアシルプレート、ダッシュボードにファーストエディションのバッジが追加される。このファーストエディションは2024年の第2四半期より製造がスタートする予定だ。

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