スタート直後から混乱。タイヤ選択が分かれるなか、ポルシェが首位に/2023WEC第6戦富士決勝1時間後

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2023年09月10日 12:30  AUTOSPORT web

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ポールポジションのグリッドにつける7号車トヨタGR010ハイブリッド
 9月10日、静岡県の富士スピードウェイで、WEC世界耐久選手権第6戦富士6時間レースの決勝がスタートした。序盤の1時間は、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963(ケビン・エストーレ/アンドレ・ロッテラー/ローレンス・ファントール)がレースを支配している。

 金曜、土曜と雨絡みとなった富士だが、この日は朝から晴れ。グリッドには強い日差しが降り注ぎ、真夏の陽気となった。

 フォーメーションラップ直前のコンディションは気温27度/路面温度43度と、ハイパーカークラスではミシュランのミディアムコンパウンドとハードコンパウンドのちょうど境目となる微妙なコンディションに。このため、フェラーリAFコルセの2台はハード、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの2台はミディアムとスタートタイヤの選択が分かれたほか、トヨタGAZOO Racingの2台は左側にハード、右側にミディアムを装着するなど、さまざまなタイヤ戦略が混在することとなった。

 10時58分にレースがスタートすると、直後の1コーナーからレースは白熱。フロントロウを固めたトヨタGAZOO Racingの2台の背後でスタートダッシュを決めた6号車ポルシェ963のローレンス・ファントールがインから1コーナーに進入。トヨタ2台はイン側からアウトに追いやられるような形となり、6号車のローレンス・ファントールがリーダーとなった。

 これに続いたのはフェラーリAFコルセの50号車フェラーリ499Pのミゲル・モリーナで、トヨタはマイク・コンウェイの7号車が3番手に後退。8号車もポジションを落とした。

 さらに後続でも連鎖的な接触があり、このなかでミカエル・クリステンセンの5号車ポルシェ963が51号車フェラーリに右リヤからヒットされる形となり、タイヤがパンク。1周目にしてピットへ戻ることとなった。

 1コーナーではLMGTEクラスのリシャール・ミルAFコルセ83号車がグラベルに埋まったことから、レースコントロールはオープニングラップからセーフティカーを導入。3周終了時点でレースがスタートするとフェラーリ51号車のジェームス・カラドがポジションを上げて3番手に。首位にポルシェ、そのうしろに2台のフェラーリ、さらに2台のトヨタと続くトップ5のオーダーで、第1スティントは推移していく。

 30分すぎ、7号車のコンウェイが51号車フェラーリをTGR(1)コーナーでパスし、3番手へと浮上すると、50分を前に50号車もオーバーテイクし、2番手にまでポジションを回復。この時点で、トップのポルシェから2番手フェラーリまでの差は13秒ほどと、ポルシェ6号車が独走モードに入り、51分経過時点で最初にルーティンのピット作業を行う。

 57分、8号車のブエミが50号車のモリーナをTGRコーナーでパスし、暫定2番手へと浮上した。そしてちょうど1時間が経過したところで、暫定トップに立っていた7号車がピットへと向かい、左側2輪をハードコンパウンドへと交換した。

 さらに翌周以降、ハイパーカー勢は次々とピットへ。ここではタイヤを交換した陣営、交換せずに2スティント目に向かった陣営と判断が分かれ、トヨタ8号車は左側2輪交換でミディアムを装着している。1度目のルーティン作業が完了した時点では、スティントを短縮したポルシェ6号車がさらにリードを拡大、2番手のトヨタ7号車に16秒ほどのマージンを築いている。

 LMP2クラスは全車1回目のルーティンを終え、ユナイテッド・オートスポーツが22号車、23号車の順でワン・ツー・チームWRTの31号車が3番手に続いている。

 LMGTEアマクラスはルーティンピットを行った陣営とまだの陣営が混在しているタイミングとなったが、1時間経過時点では3番手から藤井誠暢がスタートドライバーを務めたDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRがクラストップを走行している。

ランキングスポーツ

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