トニー・レオン&アーロン・クォック『風再起時』、レスリー・チャン『夢翔る人/色情男女』レストア版ほか「香港映画祭」全7本発表

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2023年10月03日 12:01  cinemacafe.net

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『風再起時』 © Courtesy of Mei Ah Entertainment Group Limited. All Rights Reserved.
昨年、香港特別行政区設立25周年を記念して開催され、連日満員御礼の大盛況となった「香港映画祭 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が今年も開催。アーロン・クォックとトニー・レオンの初共演『風再起時』の日本初上映、グラディス・リー&ロレッタ・リー出演の『ブルー・ムーン』ほか、全7本のラインアップおよび上映スケジュールが決定した。

本映画祭は、才能豊かな新人監督作品や、いまなお輝きを放ち続けるクラシックの名作など、選りすぐりの香港映画を上映する企画で、今年もイタリア・ウディーネ、インドネシア・バリ、デンマーク・コペンハーゲン、スウェーデン・ストックホルムなど世界各地を巡回し、日本では11月2日(木)〜5日(日)、YEBISU GARDEN CINEMAにて開催する。

全7作品のうち今回が日本初公開となる新作映画は、2022年度アカデミー賞国際長編映画賞部門の香港代表作品に選出された犯罪ドラマ『風再起時』(2022)、香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のアンソン・コンが主演を務めた、サスペンス色豊かなホラー映画『7月に帰る』(2023)、東京国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で絶賛された『リンボ』ソイ・チェン監督が、前作につづいてラム・カートン主演で放つ最新作『マッド・フェイト』(2023)、ルイス・クー、アーロン・クォック、ラウ・チンワンの豪華共演とド派手なアクションが異彩を放つ『ホワイト・ストーム 世界の涯て』(2023)、それぞれに秘密を抱える家族の再生を描いた『ブルー・ムーン』(2023)の5作品。

また、今年2023年の旧正月に公開され香港映画史上初の1億香港ドルを突破し、歴代興収第1位(※2023年9月1日時点)に輝いた法廷ドラマ『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』(2023)が上映されるほか、レスリー・チャン演じる売れない映画監督がポルノ映画にチャレンジする姿を通し、映画業界の内幕を描いた香港版『アメリカの夜』とも評される傑作コメディ『夢翔る人/色情男女』(1996)の2Kデジタル・レストア版が上映される。

現地・香港で公開され大ヒットした作品から、これからの香港映画界を担う期待の新人監督作品まで、充実の7作品が揃った。

『風再起時』 ※オープニング作品/日本初上映
1960〜70年代、汚職が横行していた暗黒時代の香港を舞台に、実在した汚職警察官を描いたクライム・サスペンス。「四大天王」アーロン・クォックと、香港が世界に誇る俳優トニー・レオンの初共演が大きな話題となった。

本作でトニー・レオンが2023年アジア・フィルム・アワード最優秀主演男優賞を受賞したほか、『Mr.BOO!』シリーズで知られるベテラン俳優マイケル・ホイが汚職捜査機関「廉政公署(ICAC)」の委員を演じ、2023年香港電影金像奨最優秀助演男優賞を受賞。

『ブルー・ムーン』 ※世界初上映
コンビニで働く娘、妻との別居を隠している息子、そして彼らの母。それぞれに秘密を抱える家族の再生を描く。2023年大阪アジアン映画祭で上映された『深夜のドッジボール』(2022)でヒロインを演じたグラディス・リーと、昨年香港で大ヒットを記録した『6人の食卓』で三男ルン役を演じたピーター・チャンが姉弟役に。2人を女手一つで育ててきた母親役に『最後勝利』(87)など80〜90年代の香港映画で活躍したアイドル出身の俳優ロレッタ・リーが好演。

『7月に帰る』 ※日本初上映
香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のサブリーダーAKことアンソン・コンが主演を務めた、サスペンス色豊かなホラー映画。幼い頃から陰と陽の目を持ち、幽霊を見ることができるホンウィンは、ある日母親が自殺未遂をしたという知らせを受け、かつて暮らした家に戻る。慣れ親しんだ場所に帰ってきた彼に、次々と奇妙な出来事が起こる――。

ホラー小説家でもあるネイト・キーが、映画製作会社「MM2」による新進監督プロジェクト賞を受賞し、本作で長編監督デビュー、脚本も手掛けている。

『マッド・フェイト』 ※日本初上映
「運命」をキーワードに描かれる、残虐で重厚なサスペンス。東京国際映画祭をはじめ世界各国で絶賛された『リンボ』(2021)のソイ・チェン監督が、『リンボ』に続いてラム・カートンを主演に迎え、ジョニー・トープロデュースで放つ最新作。今年2023年のベルリン国際映画祭でプレミア上映され、第47回香港国際映画祭のオープニングを飾った。

占い師を演じるラム・カートンはもちろん、サイコパスを演じる、香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のリーダー、ヨン・ロッマンの演技も見どころ。

『ホワイト・ストーム 世界の涯て』 ※日本初上映
アウ(ルイス・クー)は潜入捜査官チャン(アーロン・クォック)とともに麻薬王カン(ラウ・チンワン)の組織で働いており、3人は兄弟の絆で結ばれている。香港警察に追われたカンはタイに逃亡するが…。

2013年『レクイエム 最後の銃弾』、2019年『ホワイト・ストーム』に続く「掃毒」シリーズ第3弾だが、続編としてストーリーの関連性はなく、麻薬捜査班と麻薬組織の激闘を描くというテーマのみを引き継いだ最新作。爆発連続のど派手なアクションが壮大なスケールで繰り広げられる。

『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』
2023年の旧正月に公開され、香港映画史上初の1億香港ドルを突破し、歴代興収第1位(※2023年9月1日時点)に輝いた法廷ドラマ。昨年香港で大ヒットした『6人の食卓』でも主演を務めた国民的スター、ダヨ・ウォンが人々のため、香港のために法廷で戦う“毒舌弁護人”を熱演しているほか、『アニタ』のルイーズ・ウォン、『リンボ』のフィッシュ・リウら豪華キャストが顔を揃える。

監督のジャック・ンは、ダンテ・ラム監督『クリミナル・アフェア 魔警』(2014)などの脚本家として知られ、本作で監督デビューをはたした。

夢翔る人/色情男女[2Kデジタル・レストア版]
売れない映画監督のシン(レスリー・チャン)のもとにやってきた新たな仕事は低予算のポルノ映画。しかも主演の新人女優モニクは我がままな大根役者で、映画作りは空回りする一方…。映画業界の内幕を描いた、香港版『アメリカの夜』とも呼ぶべき映画愛溢れる傑作コメディ。

劇中のワンシーンをレスリー自身が監督したことも話題に。モニクを演じたスー・チーは、本作で香港電影金像奨新人賞と助演女優賞をダブル受賞し大ブレイクした。公開当時「出演作中最も好きな映画」とレスリーが公言していた愛すべき作品がスクリーンに蘇る。

「香港映画祭2023 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」は11月2日(木)〜5日(日)までYEBISU GARDEN CINEMAにて開催。




(シネマカフェ編集部)

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