盗まれたヨウム、警察に自分の名前を告げて3年ぶりに飼い主と無事再会(仏)

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2023年10月08日 19:31  Techinsight Japan

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3年前に飼い主の元から盗まれた個体と同種のヨウム。1羽で約30万円ほどの価値があり、違法取引のために盗まれることが多いそうだ(画像は『La Provence 2023年9月28日付「Marseille : le perroquet volé à un policier crie son nom en voyant une patrouille」』のスクリーンショット)
オウムやインコは言葉を真似るのが得意だが、フランスで3年前に盗まれたヨウムは、そのおしゃべりが功を奏して無事に飼い主と再会した。ヨウムは警察に保護された際、自分の名前を叫んでいたことから、すぐに飼い主が特定できたという。フランスの日刊紙『La Provence』などが伝えている。

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フランスのマルセイユ旧港付近で9月末頃、パトロール中の警察官がシャルル・プリュミエ通りの歩道でヨウム(アフリカハイイロオウム)を売ろうとしている業者を発見した。一般社団法人「バードライフ・インターナショナル東京」によると、ヨウムは世界で最も密売の対象となる鳥であり、野外で捕獲されたヨウムの国際取引は基本的に禁止されている。

そのような背景から警察はこのヨウムを押収することになったが、警察官が檻に近づくと、中にいたヨウムが「ジャコ! ジャコ!」と叫び出した。その時に警察官のひとりが、同僚から2020年に“ジャコ(Jako)”という名前のヨウムが盗まれた話を聞いたことを思い出した。

その同僚は「もし、ジャコが見つかったら自分の名前を喋ると思う」と話していたという。ヨウムは一旦、動物保護施設に預けられたものの、保護した警察官からヨウムのことを聞いた飼い主は早速、翌日に会いにいった。するとヨウムは自分の飼い主だと気づいて、「ジャコ!」と何度も叫んだそうだ。

ジャコは自分の名前を忘れなかったことで、3年後に飼い主と再会を果たしたのだった。米ニュースメディア『New York Post』によると、ヨウムは1羽で約2000ドル(約29万8000円)の価値があり、違法取引のために盗まれることが多いという。

ちなみに2012年5月、神奈川県相模原市で保護されたセキセイインコは、警察署で「ピーコちゃん!」と自分の名前を発し、さらに住所まで喋り出したことで無事に飼い主のもとへ届けられていた。

また昨年12月には、オーストラリアで強盗を追い払ったコンゴウインコが話題になった。インコは飼い主が留守中の夜、強盗が窓ガラスを割って侵入しようとしたところ、警報のような大声で鳴き叫んだ。強盗は周囲に気づかれてはまずいと思ったのか、すぐに退散したという。

画像は『La Provence 2023年9月28日付「Marseille : le perroquet volé à un policier crie son nom en voyant une patrouille」』『Metro 2023年1月6日付「Shrieking pet parrot scares off burglars who tried to break into family home」(Picture: 9 News)、2018年8月13日付「Parrot tells firefighter to ‘f**k off’ after getting stuck on roof.」(IMAGE:Paul Wood)』『Lincolnshire Wildlife Park 2020年9月29日付Facebook「The famous swearing parrots unveiled….」』『Animal Magic, Inc. 2019年6月4日付Facebook「Pretty cute video. Make sure your volume is on. This is what I go through every day with Nico…」』のスクリーンショット、『ViralHog 2020年1月3日公開 YouTube「Neighbor Calls Police on Parrot || ViralHog」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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