『パリピ孔明』は“B級感”を武器に躍進なるか キャストも手応え「いい意味で狂った方々が作っている」

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2023年10月16日 18:21  Techinsight Japan

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シンガーソングライターを目指す月見英子を演じる上白石萌歌と転生した諸葛孔明を演じる向井理。2人は『パリピ孔明』で初共演している
漫画およびテレビアニメ作品を実写ドラマ化した『パリピ孔明』(フジテレビ系)。原作を知らない人からは、オンエア前に「B級の匂いしかしない」という声もあがっていた。話題作がひしめく秋ドラマのなか、いち早く9月27日からスタートしたところ「B級」の声は高まる一方だ。しかし、その味わいが癖になるらしく評判は上々である。キャストでさえオンエアを見て「世の中にインパクトを与える作品になる」と唸っていた。いったいおもしろさの秘密はどこにあるのか。

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1800年以上前の中国を舞台に書かれた『三国志』に登場する天才軍師が諸葛孔明だ。『パリピ孔明』は、その孔明が現代の東京・渋谷に現れて、パーティー・ピープル(パリピ)が集うクラブなどで活躍する姿を描く。主人公となる孔明役を向井理、シンガーソングライターを目指す“EIKO”こと月見英子役を上白石萌歌が演じる。

ドラマ『パリピ孔明』を見る人には、『三国志』は読んだが『パリピ孔明』の原作は知らない人もいることだろう。その場合は、シュールな設定から「B級」っぽさを予感していたかもしれない。一方、『パリピ孔明』を漫画やアニメで知っている人は、ドラマのキャスティングに驚いたのではないだろうか。なにしろ森山未來やディーン・フジオカ、プロレスラーの本間朋晃と真壁刀義、振付師の菅原小春などバラエティ豊かな顔ぶれが並んでいたからだ。


SNS上では、ドラマを見て「パリピ孔明、B級感すごいけどいいな。そもそも設定がいい」、「このB級感、妙にクセになるな」などの反響があった。アニメを見ていたという人は、回を重ねるほどに「肩の力抜けてる気がして、良き意味でB級みあって良かったよ」と評していた。とにかく「B級感」を好意的にとらえる声が多い。


スーパーアーティスト・前園ケイジ役を務める関口メンディー(GENERATIONS/EXILE)は、第2話で森崎ウィンらが演じるバンドメンバーに、声優の梶裕貴が「アテレコ」するシーンを見て「笑いすぎて涙が出た」そうだ。ちなみに当の梶裕貴も、役どころを知った時は「まさか自分がこういった形でドラマ出演するとは…」と驚いたらしい。関口はVoicy『#メンディーのホームルーム』で10月5日に配信した「語らずにいられないパリピ孔明」にて、脚本家の根本ノンジ氏や演出家の渋江修平氏ら制作陣を「あんなこと思いつくヒトいないです。いい意味で狂った方々が作っている作品です」と絶賛していた。


ドラマ『パリピ孔明』の視聴者からは、「本気の本気で作ったB級ドラマは、B級じゃない…パリピ孔明の出演者すごい」という声さえ聞かれた。かつて仲間由紀恵と阿部寛が主演を務めたドラマ『トリック』(テレビ朝日系、2000年7月期)も最初は「B級」と評されたものだ。しかし人気作品となってシリーズ化され、映画にまでなった。関口メンディーは『パリピ孔明』に「世の中にインパクトを与える作品に、どんどんなっていくと思う」とまで期待しており、もしかすると『トリック』のように大化けするかもしれない。

画像7、8枚目は『「パリピ孔明」公式【第4話は10/18(水)よる10時放送!】 2023年10月6日付Instagram「渋谷で行われたイベント時のオフショット」、2023年9月2日付Instagram「『#パリピ孔明』キャスト解禁」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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