《衝撃告白》「毎年40人を辞めさせるのが責務」元宝塚OG・スタッフが明かす“苛烈すぎる悪習”

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2023年10月26日 05:10  週刊女性PRIME

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宝塚歌劇団の本拠地である『宝塚大劇場』。徒歩圏内に多くの団員が住む『すみれ寮』も(写真/産経ビジュアル)

 10月20日、『宝塚歌劇団』は兵庫県の宝塚大劇場で予定されていた宙組公演の中止を発表。9月30日に起きた“タカラジェンヌいじめ転落死”の余波はまだ収まりそうにない。

「宝塚歌劇団に所属していた劇団員Aさんが、兵庫県の自宅マンションから転落死しました。彼女は劇団内の上級生から慢性的にいじめを受けており、自死の可能性が高いと報じられています」(スポーツ紙記者、以下同)

 いじめ自体が明るみに出たのは今年2月の『週刊文春』による報道だった。

「宝塚歌劇団の上級生が下級生に対して、高温のヘアアイロンを額に押しつけるといった、いじめ行為があったという内容でした。被害者の名前は匿名でしたが、文中に書かれていた配役などの情報から、Aさんであることは明らかでした」

 このいじめ報道後、ヘアアイロン事件は“Aさん本人のリークなのでは”と噂になってしまった。Aさんは命を絶つ2日前の稽古中、上級生に囲まれ“この嘘つきが”と罵声を浴びせられ、亡くなる前日にも母親に“精神的に崩壊している”とSOSのメッセージを送っていたというが……。

「Aさんの死を受けて10月7日に宝塚歌劇団が会見を開いたのですが “内部調査の結果、いじめはなかった”と報告しました。いじめと自殺に因果関係を認めるのは難しいかもしれませんが、一貫していじめの存在を認めない劇団の姿勢に多くの人が疑問を抱いています」

宝塚は徹底した年功序列の世界─

 宝塚歌劇団は1914年に誕生し、来年で110周年を迎える歴史のある劇団。女性のみで構成された華やかな世界は多くのファンを虜にし、黒木瞳や天海祐希といった実力派女優を輩出しているが、

「歌手で女優の小柳ルミ子さんは18歳のころに宝塚歌劇団に所属するも、舞台衣装に針を仕込まれるなどのいじめがあって2か月で退団したことを'07年の『週刊大衆』のインタビューで明かしています。'08年にも宝塚音楽学校で、同級生から“盗癖がある”と虚偽の報告をされたことで退学処分を受けた生徒が、学校を相手に訴訟を起こしました。トラブルが何度も報じられているのに今回“いじめがない”と宝塚側が主張し続けるのは不自然でしょう」

 そんな宝塚歌劇団の実態とは─。数年前まで宝塚のスタッフとして働いていたBさんに話を聞いた。

宝塚は徹底した年功序列の世界。団員の養成機関である宝塚音楽学校に入学した順番が上下関係を決めるので“学校の世界”の延長なんです。そんな閉鎖的な環境に加えて容姿や人気、歌や踊りといった実力も問われるので、どうしても嫉妬ややっかみは起きやすい環境なのです

 Bさんはタカラジェンヌたちの過酷な生活ぶりを目の当たりにしていた。

「団員の名簿はあいうえお順ではなく、歌やダンスなどの成績順で作られています。団員同士の優劣が一目瞭然なので、そうとうなプレッシャーです。また、入ったばかりの新人は、舞台の稽古とは別に、早朝から雑巾がけなどの掃除や、先輩のファンレターの仕分けなどの雑務を手伝わされていましたから、自分の時間はほとんどありません」(Bさん、以下同)

 宝塚音楽学校を卒業した新人たちは、同期と一緒に“初舞台公演”というショーを行うのだが、そこにも奇妙な慣習があるという。

「新人ありきの公演は“先輩たちの公演に費やすべき時間を割いて練習している”という位置付けなので“表立って稽古してはならない”という不文律もありました」

 上下関係と慣習でがんじがらめのようだが、こういった慣習は運営側としては “好都合”のようだ。

劇団には毎年、宝塚音楽学校を卒業した40人前後が入団してきますから、辞めないかぎり団員は増え続けます。運営側としては団員を過酷な環境で競い合わせて、実力を高め合い、一握りのトップスターをつくり上げたいんです。私も上司から“うちのプロデューサーは毎年40人を辞めさせるのが責務だ”と聞かされました

当時はいじめではなく“試練”

 実際に宝塚に所属していた団員はどのように受け止めていたのか。'70年代に在籍していた宝塚OGによると、

私が在籍していた時代では“気に入らないから”という理由で靴に画鋲が入れられたり、衣装をビリビリに破られるのは当たり前。私自身も、剣で戦うシーンの稽古中に、先輩からわざと腕を刺されました。その舞台で私がメインキャストに抜擢されたのを嫉妬したのでしょうね

 それでも彼女は大ごとに捉えなかったという。

時代もあったのでしょうが、当時の私はいじめと認識せず、夢のステージに立つための“試練”だと思っていました。令和の今では受け入れがたいことかもしれませんが

 プロデューサーが退団を促したり、稽古中に刃傷沙汰が起きたことを把握していたのかを劇団に問い合わせたが、期日までに返答はなかった。

 華やかなステージの裏側には、理解しがたい“異常な体質”がはびこっているのかもしれない。

【悩みを抱えている方は厚生労働省が紹介している相談窓口をご利用ください】

いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556(フリーダイヤル・無料) こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556 #いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)0120-061-338 よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)0120-279-338

 

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