PSG、エンバペ3発でスタッド・ランスを破る…伊東純也は“幻の同点弾”など攻撃陣をリード

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2023年11月12日 04:01  サッカーキング

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エンバペ(中央)はハットトリックを達成 [写真]=Icon Sport via Getty Images
 リーグ・アン第12節が11日に行われ、スタッド・ランスとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦した。

 今季のスタッド・ランスはここまで6勝2分3敗と良い滑り出しを見せており、現在は2連勝中。リーグ・アン2連覇中のPSGに今季2度目の土を付けられるだろうか。対するPSGはリーグ・アン開幕直後こそ勝ちきれない試合も少なくなかったが、現在は6戦負けなし&4連勝中。直近の公式戦である7日開催のチャンピオンズリーグ(CL)・グループF第3節のミラン戦では1−2と黒星を喫したが、国内では好調を維持している。

 スタッド・ランスに所属している伊東純也が先発に名を連ねた。中村敬斗は負傷の影響もあってメンバー外となっている。一方、PSGはキリアン・エンバペを筆頭に、ウスマン・デンベレやマルキーニョスといった主力がスターティングメンバーに並んだ。

 試合は立ち上がりの3分に動く。PSGは自陣でのビルドアップから敵陣右サイドに開いたデンベレにボールを繋ぐと、縦への突破から右足でクロスボールを送る。ファーサイドで待っていたエンバペがダイレクトでボレーシュートを叩き込み、ホームチームが幸先良く先手を取った。

 スタッド・ランスは早速出鼻を挫かれる形となったが、7分には“エース”が魅せる。敵陣中央でパスを受けたアミール・リチャードソンがスルーパスを送ると、モハメド・ダラミーが左サイドを突破。マイナスへの折り返しを受けた伊東は見事なファーストタッチから冷静にゴールネットを揺らしたが、直前のダラミーがスルーパスを受けた場面でオフサイドが確認され、伊東の2試合連続ゴールは認められなかった。

 その後はスタッド・ランスが攻め込む時間が続く。22分にはペナルティエリア手前左寄りの位置で獲得したフリーキックで伊東がキッカーを務めると、ニアサイドへグラウンダーの一撃を放ったが、ここはGKジャンルイジ・ドンナルンマに阻まれる。30分にはペナルティエリア手前で前を向いた伊東がミドルシュートを狙ったが、威力がなく、GKドンナルンマにキャッチされた。

 前半はスタッド・ランスが数多くのフィニッシュまで持ち込むシーンを作りながら、同点ゴールを挙げるには至らず、PSGの1点リードで終了。後半に入ってもスタッド・ランスが猛攻を続ける。56分には伊東の蹴った右コーナーキックからエマニュエル・アグバドゥがヘディングシュートを放ったが、再びGKドンナルンマが立ちはだかった。

 スタッド・ランスがなかなか同点ゴールを決めきれずにいると、PSGは59分にカウンターからゴールに迫る。ファビアン・ルイス、ワレン・ザイール・エムリを経由して右サイド開いた位置でデンベレがボールを受ける。スルーパスで内側を駆け上がったカルロス・ソレールを使うと、タイミングを見て中央へ折り返し、ポジションを取り直していたエンバペがフリーで押し込んだ。エンバペのこの日2点目でPSGがリードを広げた。

 82分には再びPSGがカウンターで試合を決めにかかる。自陣でコーナーキックを跳ね返したところから、ブラッドリー・バルコラがザイール・エムリとのパス交換で敵陣右サイドまで飛び出していく。ペナルティエリア右を抉ってマイナスへ折り返すと、エンバペがダイレクトで叩き込んだ。エンバペが今季公式戦で初のハットトリックを達成し、PSGが勝利を決定付けた。

 試合はこのままタイムアップ。PSGが5連勝を飾り、今季初の首位に浮上した。一方のスタッド・ランスは4試合ぶりの黒星に。フル出場を果たした伊東は攻撃陣をけん引する活躍を見せたものの、2試合連続ゴールとはならず、チームを勝利へ導くことはできなかった。

 次節はインターナショナルマッチウィーク明けの開催となる。PSGは24日にホームで南野拓実が所属しているモナコと、スタッド・ランスは26日に敵地でレンヌと、それぞれ対戦する。

【スコア】
スタッド・ランス 0−3 パリ・サンジェルマン

【得点者】
0−1 3分 キリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)
0−2 59分 キリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)
0−3 82分 キリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)

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