“お忍び学園祭”を楽しんだ愛子さま、公務デビューを慎重にならざるを得ない理由

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2023年11月14日 05:00  週刊女性PRIME

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美智子さま89歳のお誕生日に際し仙洞御所をご訪問(10月20日)

 学園祭の屋外ステージでの演技を終えたチアリーダーをねぎらう私服姿の女子学生。伸ばした手にはスマートフォンが構えられ、満面の笑みで手際よく自撮りを─。

『桜凜祭』で愛子さまのお姿

 11月3日、学習院大学の学園祭『桜凜祭』で愛子さまのお姿が目撃された。午後3時から5時ごろまで滞在し、ご学友と回られていたという。

「手拍子をしながら、ダンスサークルのステージをご覧になっていました。露店ではフランクフルトやフルーツ飴を購入し、お友達と楽しそうにベンチで召し上がっていましたね」(居合わせた在校生)

 コロナ禍真っただ中の'20年4月に入学された愛子さまが、本格的に通学を再開されたのは今年4月。キャンパス内で飲食しながら、ご学友と談笑する日々が訪れるとは、感慨もひとしおだろう。

 しかしながら、この“お忍び学園祭”は思わぬ形で注目を浴びてしまった。

「学園祭前日にあたる2日は、準備日として大学の授業が休講でした。くしくも同日に催されたのが、両陛下主催の『園遊会』。愛子さまは、学業優先を理由に欠席されましたが、一部では“授業がないならお出ましになれたはず”“園遊会にはいらっしゃらないのに、学園祭には参加できるのか”といった声が上がりました」(皇室担当記者)

 上皇ご夫妻の長女、黒田清子さんが、大学3年生だった'90年12月に『即位の礼』に伴う園遊会に参加していたことを引き合いに出す人までいたようだが……。

「園遊会は、当日参加すればよいというものではなく、約1000人もの招待客の経歴や功績を予習する必要があります。卒業論文が大詰めを迎えている愛子さまに、そうした準備を求めるのは、酷な話だと思います」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 秋篠宮家の眞子さんや佳子さまも、園遊会に初参加されたのは、大学ご卒業後だった。

「皇室行事や公務を巡って、愛子さまに注目が集まる要因の1つに、まだ単独公務デビューを果たされていないことが挙げられます」

 眞子さんは16歳のとき、上野動物園での『子ども動物園開園60周年・野間馬贈呈式』におひとりで出席。

 佳子さまは、19歳だった'14年に出席された『少年の主張全国大会』が、初めての単独公務だ。

「清子さんの時代も、あくまで学業優先でしたが、現在の内親王より多くの公務を担われていた印象です」(宮内庁OB、以下同)

 清子さんは'88年、茨城県で行われた『第8回全国豊かな海づくり大会』に、上皇さま(当時皇太子)の代役として出席。19歳にしてスピーチを淀みなく代読される雄姿が、当時大きな話題になった。

“愛子天皇”実現のための布石か

「大学2年生のころには、神戸市を1泊2日で訪問し、客船『にっぽん丸』の命名・進水式に出席されたことも。“海に進み出ていく船の美しい姿に、感銘を受けました”という聡明なコメントが、今も忘れられません」

 同じ内親王の“先輩方”に比べ、愛子さまの単独公務デビューの時期が遅れているのは、複雑な事情がある。

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授はこう解説する。

安定的な皇位継承をめぐる議論の案として、女性・女系天皇や女性宮家の創設、皇族女子と旧宮家の男子の婚姻による男系継承などが挙げられ、いずれにしても愛子さまは重要なお立場にあります。

 皇族としての責務を積極的に果たされることが“愛子天皇実現のための布石”と誤解されてしまう可能性もあり、安易にご公務を担うことが難しい面もあるのです」

 皇位継承の議論にも影響を与えかねず、

「国民から愛子さまに対する支持や声援が高まることで、現在想定されている悠仁さままでの皇位継承の流れに否定的な意見が出てくることも考えられます。

 議論がまとまるまでは皇族としての活動から身を遠ざけ、自己研鑽を積むのが望ましい─両陛下や宮内庁にはそうしたお考えがあり、愛子さまの単独公務デビューに慎重になられているのではないでしょうか」(小田部教授)

 要するに、未来の天皇である悠仁さまのお立場を守るため、愛子さまは公務を控えられているというのだ。

「清子さんは、大学ご卒業後、『山階鳥類研究所』の非常勤研究助手として勤務しました。大学院進学や留学を視野に入れられなかったのは、公務の担い手としての強い自覚があったからだといわれています」(前出・宮内庁OB)

天皇家の長女・愛子さまの前例なき道

 一方の愛子さまは、天皇家の長女としては“前例なき道”を歩まれようとしている。

「大局的に見て、公務を担いにくいお立場に立たされていることもあり、大学院進学や海外留学の線が浮上しています」(小田部教授)

 来たる12月1日、22歳の誕生日を迎えられ、来年3月には大学を卒業される見込みの愛子さま。今後の進路に耳目が集まるも、宮内庁は沈黙を貫いている。

「愛子さまは、学習院大学大学院へのご進学を目指し、すでに入学試験を受験された、ともっぱらの噂です。合否は判明しているはずなので、お誕生日のタイミングで進路について公表されるのではないでしょうか」(学習院関係者)

 愛子さまが学習院大学大学院を受験されたかどうか宮内庁に問い合わせたところ、《現時点でお答えすることはありません》とのこと。

「学問の道を究めるであろう愛子さまは、いずれ数年単位で留学されるという見方が強いです」(宮内庁関係者、以下同)

 '22年に行われた新年の『歌会始の儀』で、愛子さまは《英国の学び舎に立つ時迎へ 開かれそむる世界への窓》という和歌を披露された。

「高校2年生の夏、イギリスへ短期留学した当時の思いを詠まれると同時に、今後国際的な経験を積むことへの期待もうかがえました」

 ストレートで卒業、進学された場合、大学院の卒業は'26年3月。留学のタイミングは定かではないが、いずれにしても本格的に公務を担われるのは当分先になりそうだ。

「大学院や留学といった自己研鑽を積まれることで、将来的には公務や皇室行事の担い手として、素晴らしい活躍が期待されます」(小田部教授)

 プリンセスが描く青写真は、希望に満ちあふれている─。

小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数

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  • なぜ敬宮様と言わないのか?敬宮様には旧皇族の男性との縁組と宮家創設を期待します。
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