2023スーパーGT第7戦オートポリス トップ争いを繰り広げるau TOM’S GR Supra/16号車ARTA MUGEN NSX-GT/Niterra MOTUL Z オートスポーツwebでは、2023年シーズンも世界各地のさまざまなモータースポーツ情報をお届けしてまいりました。今回は編集後記2023年スーパーGT編として、担当スタッフが選んだ個人的トピックTOP3をご紹介いたします。
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●ヤマウラ(GT取材1年目。現場は『見るまえに跳べ』の連続でした)の2023年GTトピックTOP3
・立川祐路のGT500引退 ・熾烈を極めた450kmレース ・復活を目指す25号車HOPPY Schatz GR Supra GT
ふたつ目に選んだ450kmレース、こちらは作戦が輝く至難のフォーマットでした。レース後半に上位を走るマシン達は、総じてその戦い方を善因に持つ、スマートさが光るレースだったと思います。第2戦富士のGT300クラスでは最終スティントで表のトップであるリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rと裏のトップのmuta Racing GR86 GTが邂逅する展開となり、クライマックスのバトルに胸が熱くなりました。来年の450kmレースも、さらなるドラマが生まれる予感がします。
最後に選んだトピックスは、復活を目指す25号車HOPPY Schatz GR Supra GTです。マシントラブルで火災に見舞われた第4戦富士の帰り道、キャリアカーの背に載せられて深夜の下道を帰る姿を目にした時には、一塊の金属と化してしまった25号車の救いを求める声が聞こえるようでした。今この時も再普請中の『ホピ子』が再びサーキットを走るその時を、切に願っております。
最後に、au TOM'S GR Supraのチャンピオン獲得についても触れておきたいと思います。坪井翔選手は、2021年に続いてのタイトル獲得。ここ3年で2回目のチャンピオンなので、まあ強いですよね。面白いのは、2019年のGT500デビュー以来、すべてチームメイトが違う点。それでも2回のタイトルだからすごい。最終戦もてぎのレース後、坪井選手の帰り際に出くわしたのですが「これは5回くらいチャンピオン獲れるんじゃない?」と声をかけたら、まんざらでもなさそうでした(笑)。そして、これまで5人しかいない同じ年のGT500とスーパーフォーミュラのダブルタイトルを獲得した宮田選手。しかも最年少での栄冠でした。2024年から、世界にその実力を示していただきたいと思います。