市川團十郎、篠山紀信氏の訃報にコメント 「私の中で先生が生き続けられるように」

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2024年01月05日 15:40  エンタメOVO

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(左から)市川新之助、市川團十郎、市川ぼたん

 新橋演舞場1月 初春歌舞伎公演「平家女護嶋 平家女護嶋 -SANEMORI PART II-」囲み取材&公開舞台稽古が5日、東京都内で行われ、出演者の市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助が登壇した。

 本公演は、没後300年を迎える近松門左衛門の傑作「平家女護嶋」を新たな解釈と演出で練り直した作品。さらに、團十郎とぼたんは父・実盛と娘・ひな鶴、團十郎と新之助は母・常盤御前と息子・牛若丸と、舞台の上でもそれぞれ親子役を勤める。

 團十郎は、「11回目になりますが、ここ新橋演舞場でお正月を迎えるのは私としても年中行事なので、慣れることなく、新しい気持ちで舞台に立ちたいという決意を決める新年最初の舞台です。私としても大事に舞台に向かいたいと思うお正月です」と公演への思いを語った。

 また、團十郎は、1日に発生した能登半島地震について「北陸は旅巡業でもお伺いしてますし、お友達も知り合いもたくさんいます。小松は父の十二代目の團十郎からご縁が深いところです。そこであんなにも大きなことが元旦に起きるというのは衝撃的でした。心からお見舞い申し上げます。自分は何ができるかということを仲間たちと話して、やれることを模索しています」と思いを寄せた。

 さらに、4日に逝去した写真家・篠山紀信さんとの交流も深い團十郎は、「とてもかわいがってもらって、若い時から連れ回してくださって、本当に仲よかったんです。プライベートも仕事も」と在りし日を振り返り、「一番写真を多く撮ってくださっているのが巨匠です。巨匠はカメラマンとはどういうものかを明確に持っていましたが、それを人には喋らず、そこで作っていく姿で学べという人だった。私はカメラマンではありませんが、それを歌舞伎の方でも生かせるように、私の中で先生が生き続けられるよう、思い出しながら、しのびながらいたいなと思います」とコメントした。

 公演は、1月6日〜25日に都内・新橋演舞場で上演。

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