トト・ウォルフ、チーム代表としてメルセデスF1との契約を3年延長。イネオスCEOなど共同株主も信頼を寄せる

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2024年01月16日 18:10  AUTOSPORT web

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トト・ウォルフ代表(メルセデス)
 トト・ウォルフは、チーム代表としてメルセデスF1チームとさらに3シーズンにわたる契約を締結したことを明らかにした。

 この決定は、メルセデスをふたたびF1の頂点に導くという、ウォルフの揺るぎない献身を表すものだ。ウォルフは『The Telegraph』との独占インタビューで、彼とともにチームの株主となっている複合化学メーカー『イネオス』のCEOのジム・ラトクリフと、メルセデス・ベンツのCEOを務めるオラ・ケレニウスと最近契約を締結したと明かした。メルセデスがチャンピオンシップにおける優位性を取り戻そうとするなか、三者は経営の安定の重要性を認識している。

「我々3人の間で最も重要なことは、お互いを信頼していることだと思う」とウォルフはコメントした。

「私自身も株主として、最終的には最高の投資収益率を求めている。そして、最高の投資収益率とは勝つことだ」

「私よりも誰かの方がうまくやれると考えられるポジションにしがみつくつもりはない。さもなければ、そう私に教えてくれる人たちを周りに置くようにしている。最終的に我々3人は、『もう一度やろう』と決めた」

 ほぼ10年間にわたりグランプリレースを支配してきたメルセデスは、2022年にF1に新たなグラウンドエフェクト・レギュレーションが導入されたことで足をすくわれた。この失速により、チームが挙げた勝利は、この2年間の44戦のうち2022年のサンパウロGPでジョージ・ラッセルが飾った1勝のみとなった。

 これまでの実績が落ち込んでいることや、将来の見通しにかかわらず、メルセデスはウォルフの経営契約にパフォーマンス条項を盛り込んでおらず、ウォルフには信頼を示す明確なメッセージが寄せられている。

「パフォーマンス条項があったことは一度もない。お互いを信頼するか、信頼しないかのどちらかだ。そして我々は株主として団結している」

 ウォルフは、自身が直面している最も重要な課題は、改善が見られずにフラストレーションに屈して立ち去ることよりも、容易く成功を収めたときにモチベーションを維持することにあると考えている。自身のモチベーションを維持する上で最も難しいのは、現状に満足せずに、常に新しい課題や成長分野を追求することだとウォルフは認めた。

「私はこのチームの一員であり、さまざまな役割を果たしている。私は共同株主だ。そして取締役だ。こうしたことは、私がどのような役職や非管理職に就こうが変わらないが、よい気分でいる」

「私にとっては、燃え尽き症候群よりも停滞感の方のリスクが常に高い。だからこそ、たとえ対処が非常に難しいと感じるときがあっても、私は我々が今日抱えている課題を受け入れるのだ」

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