ハミルトンからフェラーリ移籍を告げられたメルセデスF1代表、“現実的なアプローチ”で決断を受け止めたと明かす

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2024年02月07日 07:10  AUTOSPORT web

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トト・ウォルフ代表(メルセデス)
 メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、ルイス・ハミルトンが2024年シーズンの終わりにメルセデスを離れるという決定に驚いたことを認めたが、彼から2025年の初めにフェラーリに移籍することを知らされた後、この問題に対して“現実的な”アプローチをとったと説明した。

 スクーデリア・フェラーリが、2025年に7度の世界チャンピオンであるハミルトンがチームに加入することを発表してからわずか16時間後、ウォルフは限られた人数のジャーナリストたちを前にビデオ会議を開き、ハミルトンの決定をいつどのように知らされたのかについて詳細を語った。

「背景について話すと、ルイスと再契約を結んだとき、我々はより短い期間を選んだ。だからこの出来事は完全な驚きではない。タイミングが合ったのかもしれない。何が起きたかというと、我々は少し前に約束していたとおり、水曜日にオックスフォードの私の家でコーヒーを飲もうと集まった。彼がファクトリーに戻る最初の日だったからだ。そして、彼は2025年にフェラーリでレースをすることを決めたと私に言った。基本的にはそれだけだ。その後は1時間ほど会話をして、今に至る」

 その数日前にうわさを聞いていたことを認めたウォルフは、衝撃的なニュースをほぼ覚悟していたため、その話をうまく受け止めることができたのだろう。

「彼が最初に私に言ったとき、私が次に考えたのは現実的なことだった。それはどういう意味だろうか? このことをいつ発表しようか? 突かれたら痛いポイントは? 今シーズンをどう管理していくか、そしてドライバーラインアップをどうしていくのか。それはメルセデスのマインドであり、チームのマインドで考えた」

 そして、ウォルフはハミルトンの決断を知ってから48時間後に考えたことを次のようにまとめた。

「幾晩か眠った今にしてみると、それはともに仕事をするという我々のプロとしての旅が終わることを意味しているが、我々の個人的な関係が終わるという意味ではない。私は友人を見つけ、過去10年間で関係を築いてきたが、彼は非常に困難な状況に直面し、おそらくこの10年で初めて、私とブレインストーミングができないまま、どこでドライブするかを決めた。だから、彼が直面した状況の難しさを私は常に尊重するだろう。そして将来には、他のやり方があったか否かについて話し合うだろう。しかし、私にわだかまりはない」

 カンファレンスの終わり近くに、ハミルトンの決断が彼を傷つけたかどうか尋ねられたウォルフは、こう主張した。

「傷つくようなことはない。私は冷静さを保ち、2024年シーズンをどう管理していくのが最善か、そして今後どうあるべきかを決める必要がある。私が非常に好ましく思っている人物がいなくなるわけではない。チームが変わるだけだ。契約を締結するにあたっては、我々はそれが起こり得ることを強く意識していた。タイミングは意外だったかもしれないがね。さっきも言ったように、私にとって予想外の出来事だったが、F1では機敏性と状況の変化を受け入れることが重要だと私は考えている」

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